シャックルのJISでは何が決められているの?

君たち、来週からさらに寒くなるみたいだけど寒さ対策はばっちりかい?

僕は寒くなってくると、おいしいブリを食べたいな~って思うよ。

ブリは一年中食べられるけど秋頃から、越冬と産卵のためにエサを活発に食べる状態なんだって!

その脂がのったブリが南下してくる11月末から2月はじめまでの時期に水揚げされる

肥えた天然の親ブリのことを「寒ブリ」っていうんだ!

煮ても焼いても刺身で食べてもおいしいし、ぶりしゃぶやお寿司でもいいな~

冬もおいしいものでいっぱいで楽しいね。

 

さて、ここから本題に入るね。シャックルのJISについて説明しようと思うんだけど、

シャックルにJIS規格があるのは、君たちも知ってるよね!

今日は、そのシャックルのJIS規格では何が決められているのかを説明していくよ。

2021年現在は1996年に改訂された「JIS B 2801-1996」が最新の規格だよ。

 

まず、シャックルの種類と形式が決められているから、それについて説明するね。

少し言葉で説明しにくいから下の画像を用意したよ。

種類はシャックル本体の形状によって、
「ストレートシャックル」と「バウシャックル」の2種類に分けられているんだ。

ストレートシャックルはSと記号で表示され、主に本体部にスリング1本で連結するのに使われるよね。

バウシャックルはB と記号で表示され、本体部にスリング2本以上で使われることが多いよ。

形式はシャックル本体の種類と、ボルトまたはピンの組み合わせによって4種類ずつに区分されるんだ。

合計で8種類の形がJISでは定められているってことだよ。

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次に等級について説明するね。

等級はM級、S級、T級、V級の4つに分けられていて寸法や形状はどれも同じなんだけれど、
M級、S級、T級、V級の順に使用荷重が大きくなるんだ。

他にも材質や製造方法が、それぞれに規定されているよ。

この4つの等級は巻上用チェーンスリングなどと、
等級の整合性を図るために「JIS B 2801-1996」で規定されたんだって!

それ以前の規格では等級はなかったんだ。

4つの等級のうち一般的に流通しているのは、M級だよ。

大洋製器工業もM級を通常在庫しているけど、
他の等級のシャックルも作れるから必要な時は相談してくれよな。

さっき種類と形式の話をしたけど、等級によって規定されている形式が違うんだ。

M級では8種類全ての形式が規定されているんだけれど、
他の等級ではSBとBBしか規定されていないんだ。

つまり、S級、T級、V級ではボルト・ナットタイプしか認められていないってことだよ。

 

ここまで種類と形式と等級について詳しく説明したんだけれど、分かってくれたかな?

これ以外にもたくさんの事が決められていて寸法や材料、製造方法、
検査の種類・方法、製品の呼び方、製品の表示項目などがJISでは定められているよ。

検査表示は詳しく説明しているブログがあったから、リンクを貼っておくね。

 

今日はシャックルのJIS規格について説明してきたよ。

シャックルは等級によって使用荷重が変わるって話をしたけど、
ブリもサイズ順に名前が変わる出世魚なんだ!

地域によって呼び方が違って、
関西ではサイズ順にワカナ、ツバス、ハマチ、メジロ、ブリって呼ばれているよ。

出世魚は縁起物としてお祝いの贈り物にも使われるらしいんだ。

ってことはJISシャックルも縁起が良い贈り物として、流行る日も遠くないかもしれないね。

ミスター

君たち、今日も一日ご安全に!!