シャックルの基本のき ~種類と特徴~

4月23日が何の日か知っているかい?実は「クラフトビールの日」の日なんだ。

1516年のこの日、ドイツで「ビールとは何か」を世界で初めて定義した「ビール純粋令」が

施行されたことが由来なんだって。

ここ最近、クラフトビールを見かけることが増えたよね。

僕も最近旅行に行く時は、その土地のクラフトビール(地ビール)を飲むっていうのがお決まりだよ。

君たちのおすすめのクラフトビールがあったら、ぜひ教えてくれよな。

 

さて、ここから本題に入るよ。

新年度に入ったということで、前回に引き続き「基本のき」を紹介していくよ。

今回、紹介するのは「シャックル」についてだよ。

 

シャックルとは、玉掛け用具と重量物の連結や、玉掛け用具同士の連結に使うU字形の金具だよ。

輪になっている部分に、スリングなどの玉掛け用具を引っ掛けて連結するんだ。

 

 

シャックル本体の形は大きく分けて「ストレート形」と「バウ形」の2種類あって、

ワイヤロープを掛ける本数で使い分けたりするんだ。

複数のスリングを掛ける時は、ふところが広くてスリング同士が重なりにくいバウ形がオススメだよ。

スリング同士が重なってしまうと、荷重が均等に掛からず、危険な吊り方になってしまうんだ。

また、スリング同士が摩擦で擦れたり潰れたりして損傷する原因となってしまうよ。

 

だから、基本的にはスリングが1本の時はストレート形複数本の時はバウ形を選ぶようにしてね。

ちなみに、バウ形は見た目から「おたふくシャックル」と呼ばれるたりもするよ。

 

次にピンについて。

ピンの形は、「捻込タイプ」と「ボルト・ナットタイプ」があるよ。

 

捻込タイプは、玉掛け作業をする際に取り外しが多い場合に適していて、

ボルト・ナットタイプは、固定したままの状態の時、つまり取り外しの回数が少ない時に適しているよ。

また、振動が多い場所で使う時は、ねじが緩みにくいボルト・ナットタイプを選んでくれよな。

 

ただ、これはあくまでも基本的な選び方だから、絶対にこう!という訳じゃないよ。

使用する環境に合わせて、安全に作業できる方を選んでね。

 

シャックルを選ぶ時は、基本的に「本体」と「ピン」、この2つの形をそれぞれ選んで決めるよ。

 

JISシャックルでは、種類やサイズを表すとき「SB-28」や「SD-16」みたいに、

アルファベットと数字で表されるんだけれど、見たことあるかな?

この「SB-28」のアルファベットは「シャックル本体の形とピンの種類の組み合わせ」、

後ろの数字は「呼び(サイズ)」を表しているんだ。

 

まず、アルファベット1文字目はシャックル本体の形を指しているよ。

ストレート形ならS、バウ形はB と表示されるんだ。

次に、2文字目はピンの種類を指しているよ。

さっき説明した捻込タイプとボルト・ナットタイプを更に2分割した、A,B,C,Dの4種類に区分されるんだ。

本体の形状とピンの種類を組み合わせた8種類が、現在のJISでは定められているよ。

JISシャックルを選ぶときの参考にしてくれよな。

 

JISシャックルの他には、ヨーロッパ規格や矢板に最適になふところが深いタイプ、

JISシャックルよりも軽くて強いタイプ、特殊な用途に特化したタイプなど様々あるよ。

作業にピッタリな「本体」と「ピン」の形と、規格やタイプを探してみてね!

 

今日は、シャックルの種類と特長を説明したけれど、分かってくれたかな?

今日も一日ご安全に!