スリングのダメージ軽減!コストも削減!スリングシャックル
君たち、お盆休みは楽しく過ごせたかい?
日焼けで真っ黒になっている人を見ると、すごく楽しかったんだろうな~って思うよね。
僕は何していたかというと、、、ちょっとここでは言えないね。
ただ、ずっとお腹いっぱいだった、ということだけ伝えておくよ。
さて、ここから本題に入るよ。
今回は「スリングシャックル」を紹介するよ。
こんな感じの、頭の部分が広く(太く)なっているシャックルは、見たことあるかい?
これがスリングシャックルだよ!
スリングシャックルとは、頭の部分、つまり、クラウン部が広くなっているシャックルのことで、
ワイヤロープや繊維スリングの強度が低下しないように、なるべく傷まないようにと作られたシャックルなんだ。
上の画像はバンビースト社のスリングシャックル(VBSL)だよ。
なぜ、シャックルのクラウン部を広くすることで
ワイヤロープや繊維スリングの強度低下を防げるかというと
ワイヤロープのD/d(ディーバイディー)、ラウンドスリングのD/t(ディーバイティー)
って聞いたことあるかな?
簡単に説明すると、
ワイヤロープのD/dは、ワイヤロープに組み合わせる玉掛け用具の直径(D)とワイヤロープ径(d)の比、
ラウンドスリングのD/tは、ラウンドスリングに組み合わせる玉掛け用具の直径(D)と荷重を掛けたときのスリングの厚さ(t)の比
を表していて、この比が小さいほどスリングの折り曲げがきつく、スリングの強度が低下するんだ。
スリングの強度が低下は、下の表(グラフ)を使って使用荷重の減率を考えないといけないよ。
※この表は、ワイヤロープ・ラウンドスリングの折り曲げによる強度低下率を表していて
強度低下する割合は、ワイヤロープはロープの構成、ラウンドスリングは芯体の素材によって異なるよ。
つまり、スリングシャックルは、クラウン部を広くしDの直径を大きくすることで、
スリングの折り曲げを和らげ、強度低下を軽減することができるということなんだ!
さらに、スリングの過度な折り曲げは、強度低下を起こしてしまうくらい
スリング自体に大きな負荷がかかっていることが分かるよね。
スリングシャックルを使用すると、過度な折り曲げを防いで、スリングのダメージ軽減にも繋がるよ。
いつもより長くスリングを使うことができたらコスト削減・エコにもなるよね。
スリングをきつく折り曲げている作業がある人は、スリングシャックルの使用を検討してみてくれよな!
ワイヤロープのD/d、ラウンドスリングのD/tについては、
もっと詳しく説明しているブログがあるから気になる人は読んでみてね。
★ワイヤロープもラウンドスリングも曲げすぎ注意(D/dとD/t)
今日も一日ご安全に!