玉掛け用具の管理方法シリーズ①  ~玉掛け用具を使う前にすること~

先週から11月に入ったね。
11月3日が文化の日で祝日だったから、
3連休だった人も多いんじゃないかな?
この文化の日は
「自由と平和を愛し、文化をすすめる」っていう意味があるらしいよ。
なんだかすごく壮大な感じがするけど、
日本の文化に触れるようなイベントが各地でも行われたみたいだから
行った人もいるんじゃないかな?
僕は家で昼寝をしながら、ゴロゴロしてたんだけど、
昼寝も立派な文化にならないのかな?(笑)

さて、ここから本題に入るよ。
今回から玉掛け用具の保管方法について説明していくよ。
一回目の今日は、玉掛け用具を購入してからすることや、
保管の基準なんかを説明していくね。

君たち、まず玉掛け用具を購入したらどうしているかい?
いきなり使い始めたりしていないよね。
シャックルやワイヤ、繊維スリングなんかの玉掛け用具は
使っていくうちに、傷ができたり、大きさが変わっていくから
最初はどんな形だったか記録しておくことが大切だよ。
そうしないと、途中で形が違ってきても、少しの差だったら
気づかないまま使ってしまうことがあるからね。

例えば点検票を作って
使い始める日、玉掛け用具のサイズ(使用荷重や長さ)
重さ、傷があるかどうかなど、チェックしていくことが大事だよ。
こういった管理台帳を作って、日々の点検に役立ててほしいんだ。
実際に玉掛け用具を使う前に、毎回使用点検をするけど、
そのときに比べる元データや基準を作っておくんだ。

ある現場では、買った繊維スリングに番号をつけて
アイ、縫製部、本体などの項目で傷や摩耗が無いか点検票を作っているよ。
他の現場では、作業する階ごとに用具を分けて
破損や亀裂などをチェックしたりしているよ。
こんな風に資料を作って、使う前に一度、確認作業をするんだ。

じゃあどうやって点検していくの?っていうことになるよね。
具体的な例を挙げると、フックについている標点があるよ。

20171106_フックエンボスマーク

ポンチマークやエンボスマークとも言われるんだけど
標点と標点の距離を測って、変形を確認できるんだ。
個体差もあるから、フックを買ったときに、
このマークを使って大きさを測っておいてくれよ。
フックの点検の仕方は、ここからおさらいしてくれよな

新しいものを買って、使っているうちに
形が変わってしまうものっていっぱいあるよね。
こないだ、長く履いてたお気に入りのズボンが古くなってきて、
全く同じものを買いに行ったんだ。
家に帰って、最初に買ったのと比べてビックリしちゃったよ。
古い方のズボンは、だんだん履いていくうちに伸びてしまって
かなり大きくなってしまってたんだ。

20171106_イラスト

いつも使っていると、服も伸びてしまって
元のサイズと違ってきたりするよね。
まあ、僕が太ってきたってこともあるけど
洗濯したり、何度も履いているうちに、
色や形も変わってきてしまうよね。
いつも使っていると、その変化に気づかないまま
使い続けてしまうことって、皆もよくあると思うんだ。

玉掛け用具はそんなことのないように
新しいものは買ったときに、ちゃんと形をチェックしておいてくれよな。

今回は管理方法として、まず最初に玉掛け用具を
購入したらどうしたらいいか説明したよね。
次回からは、用具の具体例をあげて説明していくよ。

君たち、今日も一日ご安全に!!