表面がザラザラの荷を当て物をせずに吊るのは、玉掛け用具を破断させる危険が潜んでいる!≪〇〇な吊り方は〇〇な危険が潜んでいる! シリーズPart2 第1回目≫

秋と言えば、「読書の秋」「スポーツの秋」
など言われるけど、僕は「食欲の秋」かな。

先日、近郊の山にある公園に出掛けたんだ。

そこはたくさんの花が観賞できたり、果物狩りが
できるはずだったんだ。

しかし、入口に大きな看板があったよ。
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・・・
僕の食欲の秋はこうやって終わったんだよ(笑)

 

さて気を取り直して、そろそろ本題に入ろうと
思う。以前に「〇〇な吊り方は〇〇な危険が
潜んでいる!」というシリーズを書いたけど、
覚えているかい?

忘れちゃっている君たちは、ココから
確認してくれよ。

このシリーズは普段君たちが行なっている
作業方法に、実は危険が潜んでいるという内容で、
前回のシリーズは好評だったんだ。

好評の声を反映して今回から、そのシリーズの
Part2として、全4回で紹介していくよ。

今回は「表面がザラザラの荷を当て物をせずに
吊るのは、玉掛け用具を破断させる危険が
潜んでいる!」と題して書こうと思う。

君たちは、角ばった荷を吊り上げる
ときに角当てを使っているかい?
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角当ては上の画像のように使うもので、
荷と玉掛け用具の両方を傷付けないために
使うものなんだ。

角当てを使っていない君たちは、
必ず使うようにしてくれよ。

では、角ばっていてさらに表面がザラザラして
いる荷だった場合、君たちの玉掛け方法は
どっちだい?
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左も右も共に、荷を底から見た絵だよ。

左の絵は、角当てのみを使用している。
右の絵は、角当てとさらに、荷とスリングが
接する箇所に当て物をしているんだ。

多くの現場では、左の絵の玉掛け作業方法を
しているよね。

でも左の絵の玉掛け方法は、完全に危険を回避
できていないんだ。

荷の表面のザラザラとした部分がスリングに
直接当たっていると、ザラザラした部分で
スリングを押し潰し、傷めているんだ。

この状況ではスリングは早期に擦り切れを起こし、
破断する危険性が潜んでいるって分かってくれよ。

というわけで、表面がザラザラしている荷を吊り
上げる場合は角当てだけでなく、当て物も大切
だって覚えてくれよな!

 

ザラザラでスリングが痛む状況を、分かりやすく
体感してみよう・・・
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おろし金に手を置いて・・・
いやいや、冗談だよ(笑)
そんな体感をしなくても分かるよね。

そう、おろし金に手を置くと血が出る。

もう分かってくれたと思う。

スリングも手と同じでザラザラした物に当たると
痛いんだ。

ザラザラした荷には当て物をしてスリングを
傷めないようにしてくれってことだよ!

 

君たち、今日も一日ご安全に!!!