玉掛け界の名脇役 まくらと当てもの

突然だけど、食べ物界の名脇役といえば何を思い浮かべる?

お刺身のツマ、ハンバーグの人参グラッセ、サラダのミニトマト、焼き魚のはじかみ、、
いろいろ思いつくよね。

その中でもNO.1を決めるとしたら、僕はネギだと思うんだ!

和食のおかずのうえには絶対刻みねぎを乗せるし、みそ汁、お鍋、ラーメン、ねぎま、油淋鶏のタレ!

ほら、気付いたらどの料理にも入っているよね!しかも、主役にもなれちゃう逸材だよ。

君たちは、何が一番だと思った?気になるから、今度アンケートをとってみようかな。

 

ということで、今日は玉掛け界の名脇役「まくら」と「当てもの」について紹介するよ。

まず「まくら」から!「まくら」というのは、つり荷の下に敷く、2本1組の台のことだよ。

まくら_絵
これを使うことによって、地面と荷との間に空間ができるんだ。

この空間がある事で玉掛け作業を効率よく行える、玉掛け用具やつり荷を保護、
玉掛け作業者が足をはさまれないようにする、の3つの効果が得られるんだよ。

 

まくらは折れたり曲がったりせずつり荷の質量に耐えられることが大切で、
一般的には木の角材を使用することが多いかな。

状況によっては、鋼材やコンクリート角を使ったりもするみたいだよ。

 

使うときに注意してほしいことは4つだよ。

まず1つ目は、高さ・長さがそろった2本1組のものを使用すること。

高さ・長さがバラバラの台に物を乗せると、バランスが悪いのは簡単に想像できるよね。

荷崩れなどが起こる可能性があるから、高さ・長さがそろったものを使ってくれよ。

 

2つ目は、木材を使用する場合、割れや腐れがないことを使用前に確認すること。

割れや腐れがあると、荷の質量に耐えられず壊れてしまう可能性があるからね。

 

3つ目!荷の下にまくらを入れるときや、位置を微調整するときは、側面を持って移動させること。

まくらの上面に手を置いてしまうと、もしものときに手をはさまれる可能性があるんだ。

そんなときにケガをしないように、横を持つようにしてくれよ。

 

4つ目は、まくらを事前に配置した後にクレーンを誘導し、つり荷を巻き下げること。

これは、まくらを配置する作業者がつり荷の下に入らないようにするためだよ。

必ずまくらを配置してから、クレーンを誘導してくれよな。

 

分かってくれたかな?次に「当てもの」について紹介するよ。

「当てもの」については、このブログでも何度か紹介したことあるから君たちもよく知ってるかな?

「当てもの」は傷つきやすい荷を吊るときや、角ばったつり荷で玉掛け用具が痛みそうなときに
荷と玉掛け用具の両方を保護するために使用するものだよ。

布製のものや、ゴム製、金属製などさまざまなものが使われていて、
「コーナーパッド」や「角当て」と呼ぶよ。
無題

角ばったつり荷に当てものを使わず、直接スリングをかけてしまうと、
角にあたる部分の強度が低下し、最悪の場合スリングが破断してしまう事があるんだ。

実際、当てものを使用しなかったことが原因の事故が多く発生しているよ。

 

例えばベルトスリングの「エッジの影響による強さ保持率の試験結果」によると

エッジの先端のRが0mmで、当てものなしのとき、
強さ保持率は28.9%まで落ちるという結果が出ているんだ。

つまり70%以上強度が低下するということだよ。

(Rっていうのは、エッジの丸みの度合いを断面の半径で表していて、0mmは丸みがない先端ということ。)

更に実際の作業現場では、振動や衝撃による摩擦も発生するから、よりスリングに負荷がかかるよね。

 

だから必ず、角ばったつり荷を吊るときは当てものを使ってくれよ。

もし既製品の当てもので対応できない荷を吊るときは、
特注品の対応もできるから一度相談してみてくれよな。

 

今日は、玉掛け補助具のまくらと当てものについて紹介したよ。

補助具って紹介したけど、玉掛け作業を効率的・安全に行うために大切な道具だよ。

まさに玉掛け界のネギだね!

白ねぎを持っておどる

君たち、今日も一日ご安全に!