今日はワイヤロープについての問題を出してみるよ!

君たち突然だけど、天気って何種類あるか知ってるかい?

僕は「晴れ」「曇り」「雨」「雪」4種類しか思いつかなかったよ。君は何種類思いついた?

実は、天気って「15種類」に分けられていて、
快晴、晴れ、薄曇り、曇り、煙霧、砂じん嵐、地ふぶき、霧、霧雨、雨、みぞれ、雪、あられ、ひょう、雷の15種類なんだって。

「砂じん嵐」って聞いたことがなかったけど、調べてみたら砂嵐のことみたいだね。

砂嵐も天気に分類されるなら、「虹」も天気になってもよさそうだよね!

朝のニュースで「今日は虹がでる予報です」って教えてもらえたら、
1日わくわくして過ごせそうじゃないかい?

 

さて、ここから本題に入るよ。

今日はワイヤロープについて、問題を3問出してみるよ。君たち解いてみてくれよな。

 

第1問目は、「使用荷重表」によるワイヤロープの選定方法だよ。

問題:質量3tの荷を、ワイヤロープで2本2点つり、つり角度50度で吊るとき、
使用することができる最小のワイヤロープの太さ(ロープ径)はいくらでしょうか。

ワイヤロープは6×24A種を使用するよ。下の使用荷重表を使って、解いてみてね。

問題①吊り角度50度、吊り荷の荷重3t6×24 A種

ちょっと簡単だったかな。それじゃあ答え合わせをしていくよ。

まず使用荷重表の2本2点つり、つり角度50度の列を見て、
3以上のもっとも小さい数字を探すんだ。この表の場合は「3.70」だね。

そうしたら「3.70」の行の「ワイヤロープのロープ径」を確認するんだ。

確認すると「3.70」のロープ径は、「16」だね!

よって、用いることのできる最小のワイヤロープの太さは16mmということになるよ!解けたかな?

6×24 A種_オレンジ線
ちなみに、この使用荷重表は張力増加係数をもとに算出しているんだけど、少し簡易的な表なんだ。

吊り角度によって、もっと細かく計算したい君は、
過去に張力増加係数について紹介しているからここをチェックしてくれよな。

 

じゃあ次の問題だよ。第2問目は、ワイヤロープの使用荷重を求める問題だよ。

問題:ロープ径12mmのワイヤロープで、4本4点つり、つり角度60度で吊るとき、

質量何tまでの荷を、吊ることができるでしょうか。

ワイヤロープは6×37A種を使用するよ。下の使用荷重表を使って、解いてみてね。

image(1) 6×37 A種

 

分かったかな?さっきと表を見る順番が違うだけだよね!答え合わせをするよ。

まず使用荷重表のロープ径12mmの行をみるよ。

そして4本4点つり、つり角度60度の列を見てみると、「3.36」で交差するよね。

この「3.36」っていうのは使用荷重だから、答えは質量「3.36t」までの荷を吊ることができる!だよ。

6×37 A種_オレンジ線

最後の問題だよ。

問題:ワイヤロープの「4/O」って、どの種類のワイヤロープのこと?

 

ベテラン君は普段から使ったりしているのかな?

僕は最初に「4/O」って書いてあるのを見たとき、なんだこれってなったよ。

 

それじゃあ答えを発表するね。

ワイヤロープの「4/O」っていうのは、「O/O 6×24」のことなんだ。

「O/O」は、普通Zよりの赤ロープグリースの裸のことだよ。

「O」が「O/O」というのは、なんとなく分かるけど、「4」がなんで「6×24」なのか不思議だよね。

昔のJISでは各構成で号数の呼びが決められていて、
6×24を4号、6×37を6号と呼んでたんだ。それで4号の4が「4/O」の4なんだよ。

正式に4/Oって略すと決まっているわけじゃないから、知らない人も多いみたいだね。

4/Oは「よんくろ」って読まれることが多いかなよ。

この「くろ」は、めっきを施していない裸のことを指すよ。

使わないかもしれないけど知ってたら良い事あるかもしれないから、覚えてみてくれよ。

 

今日は、ワイヤロープについて問題を出してみたよ。君たち何問正解できた?

ミスターT

君たち、今日も一日ご安全に!