いろんな当てもの

君たち、突然だけれど12月20日は何の日か知っているかい?

実は12月20日は「ブリの日」なんだ!なんでかというと、ブリの旬は12月!12月は「師走」だよね。

ブリは魚へんに師と書いて「鰤(ブリ)」と書くことと、20日は2(ぶ)0(輪=り)と読むことができるからなんだって!

ぶりって本当においしいよね~!僕は回転ずしに行くと、必ず頼むよ!あ、あれはハマチかな?

回転ずしって、たくさん食べてお腹いっぱいのはずなのに、好きなネタが回ってきたらついつい取っちゃうよね。

それで、気付いたらお皿が高く積みあがっていて「こんなに食べたっけ、、」って思うよね!

これは僕だけじゃないはず。こんな話をしていたら、回転ずしに行きたくなってきたよ。20日はブリを食べに行こうかな!

 

さて、ここから本題に入るね。今回は「当てもの」についてだよ。

 

「当てもの」とは、傷つきやすい荷を吊るときや、角ばったつり荷で玉掛け用具が痛みそうなときに

荷と玉掛け用具の両方を保護するために使用するものだよ。

「当てもの」のほかに「コーナーパッド」や「角当て」と呼ばれることも多いよね。

 

当てものを使わず、角ばったつり荷に直接スリングをかけてしまうと、

角にあたる部分の強度が低下し、最悪の場合スリングが破断してしまう事があるっていうのは、

このブログでも紹介したことがあるから知っているかな。

 

ベルトスリングの「エッジの影響による強さ保持率の試験結果」によると

エッジの先端のRが0mmで、当てものなしのとき、強さ保持率は28.9%まで落ちるという結果が出ているんだ。

つまり70%以上強度が低下するということだよ。

(Rっていうのは、エッジの丸みの度合いを断面の半径で表していて0mmは丸みがない先端ということ。)

更に実際の作業現場では、振動や衝撃による摩擦も発生するから、

よりスリングに負荷がかかると考えられるよね、、、。

今はベルトスリングの試験結果を例に出したけれど、他のスリングでも危険なのは一緒だよ。

だから必ず、角ばったつり荷を吊るときは当てものを使ってくれよな。

 

で、その当てものなんだけれど実は、さまざまな種類があるんだ!

麻袋、繊維筒状、ゴム板のような簡単なものから

銅・銅合金、溶接構造品、マグネット付などがあって、どれを使ったら良いか迷っちゃうよね!

当てものの種類

 

だから今回はこの中から2つ紹介するよ。まず「繊維筒状」!

繊維筒状の当てものは、繊維スリングに使われていることが多くて

大洋製器工業のカタログに載っているだけでも、こんなに種類があるんだ。

繊維筒状 大洋製器工業ラインナップ

 

例えばマジックテープタイプなら、通常の筒型だったらスリングの端から通さないといけないところを

使用したい箇所にそのまま付けることができちゃうから、とっても便利だよ!

 

また上の段のナイロン製やポリエステル製のものは通常タイプなんだけれど、

下の段はクトランという高強力繊維で作られていて、対切創性に優れているよ。

ベクトラン製はもちろん1重でも強力なんだけれど、吊り荷が超重量物で当てものの強度がもっと必要だ!ってときに

「ベクトラン2重」や「ベクトラン2重+原反1重」が選ばれるよ。

繊維を2重、3重にすることで分厚く、強力になり、吊り荷の角に当てた時玉掛け用具の強さ保持率が維持されるんだ!

紹介した種類のほかにも、特注品で吊り荷に応じた特殊仕様に対応することもできるよ。

 

次に「マグネット付き」の当てものを紹介するよ。

マグネット付きの当てもの

マグネット付きは、くっつけることができる金属の吊り荷と特に相性が良いんだ。

くっつけることが出来るからスリングを吊り荷にかける時、ズレないように手で押さえる必要がなく

少ない人数で作業をすることができちゃうよ。

 

こんな感じで吊り作業の用途にあったものを選んで、使ってくれよな!

もし既製品の当てもので対応できないような場合は、

特注品を製作する事もできるから一度相談してみてくれよな。

回転ずしでお寿司を食べるミスターT

君たち、今日も一日ご安全に!

 

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