どうやって吊ろうかなシリーズ① ~丸鋼の場合~

君たち、気づけばもう12月だよ。
毎年思うことなんだけど、1年って本当に早いよね。
「師走は逃げる」っていう言葉もあるぐらいだから、すぐに過ぎ去ってしまうよ。
特にこの時期は、楽しみなイベントが盛りだくさんだから、
くれぐれも体調を崩さないように気をつけてくれよな。
あと忘年会も増えてくる時期だから、飲みすぎ、食べ過ぎにも注意だね。
あれ?僕が言うことじゃないって?(笑)
そうだよね。一番気をつけないといけないのは、この僕だよね。

 

さて、ここから本題に入るよ。

 

玉掛け作業をするときに、よく聞く悩みが
「こんな荷物はどうやって吊ったらいいですか?」
って聞かれることが結構多いんだ。

吊り荷って色々な種類があって、形もたくさんあるから、
こんな感じで吊ったらいいのかな~?と迷いながら、不安げに作業をしている人も多いよね。

だから今月は、玉掛け作業をするなかで、この荷物どうやって吊ろうかな?

って迷うときのポイントを説明していくよ。

 

初回の今日は丸鋼を吊る場合はどうしたらいいか説明するよ。

まず、丸鋼を見て君たちはどうやって吊ろうとするかな?
ワイヤスリングや繊維スリングを使って吊ろうとするかな?
その場合はこんな感じに吊ることができるよね。

あだ巻き掛け1

この吊り方だと、スリングが内側に引き寄せる力を防止できるから、横滑りもしにくいよね。
長尺物を吊るときに向いている吊り方だよ。
ただ、荷物に均等に荷重がかかりにくいし、
何回も巻き直しが必要になるから、時間のかかる吊り方ではあるよね。
あと、繊維スリングを使うときは、スリングが重ならないように注意が必要だよ。
重なってしまうと繊維スリングの張力バランスが悪くなって、強度が下がってしまうんだ。
スリングも痛みやすいしね。

 

 

目通し掛け2

次は目通し掛けを紹介するよ。
この吊り方だと、吊り荷が絞り込まれるから、
摩擦力で吊り荷と吊り具の滑りを防止することができるよ。
あだ巻きと比べると、スリングが掛けやすくて作業が楽になるね。
気を付けないといけないことは、
ワイヤスリングを使う場合は浅絞りで吊って、
繊維スリングを使う場合は深絞りで吊ることだよ。

浅絞り?深絞り?何のことだったけ?って思った君たちは
ここからもう一度確認してみてくれよ。

 

天秤+半掛け2

他にも天秤を使った吊り方もあるから紹介するね。
これだと、天秤からスリングを垂直に降ろせるから、
ワイヤスリングだと細いものでいいし、繊維スリングも小さいサイズを使えるね。
吊り荷に掛けやすくて、スリングの横滑りもないから使いやすいよ。
ただ、天秤を作るのに時間がかかることもあるよね。

 

今回は3種類の吊り方を紹介したけど、君たちわかってくれたかな?
吊るときの周りの環境や、荷の材質、他にも傷をつけてもいいものなのか、ダメなものなのか
それによって吊り方や使う吊り具も変わってくるから、そのときの状況に応じて吊り方を変えてくれよ。

吊り方の情報もたくさんあって、実際に作業をしようとしたら結構大変だよね。
たくさん情報があって困る事って他にもあるよね。
僕は小さい頃、将来何になりたいの?って聞かれたときに、
世の中に職業がたくさんありすぎて、聞かれるたびにそのときの気分で答えてたよ。
どれも魅力的な職業だから、一つに決められなくて迷っちゃったんだよね。

大洋製器工業 ミスターT

今ではこうやって、玉掛け作業に関わる仕事をしているよ。
玉掛け作業も、たくさん情報があって、吊り方も色々あるけど、
困ったときは僕に相談してくれよな。

 

君たち、今日も一日ご安全に!!

 

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