玉掛け技能講習でこんな問題が出た!(2023年4月)

今回は、今年玉掛け技能講習を受けた社員から、

どんな問題が出たか聞いてきたから、君たちに紹介するね。

 

これから玉掛け技能講習を受ける君は、こんな問題がでるんだな~って分かると安心できるよね!

玉掛けの資格はとっくに取っているよ!ってベテラン君は、ちゃんと分かるかチェックしてくれよな。

 

 

問題は「文章問題(○×)」と「計算問題」があったんだって。

 

文章問題(×)

文章問題は、文章を読んでその文章が正しい場合は〇、間違っている場合は×を書くんだ。

例題を出してみるね。

 

クレーンとは、荷を動力を用いてつり上げ、これを垂直に運搬することを目的とする機械を指す。

 

○か×か分かったかな?答えは×だよ!

どこが間違えているかというと、垂直の部分。

クレーンとは、荷を動力を用いてつり上げ、これを水平に運搬することを目的とする機械を指す。

が正しい説明になるよ!

 

こんな風に、重要な単語が変わっていたりしたんだって。

 

 

計算問題

計算問題は「ワイヤロープの選定」と「質量目測」があったそうだよ。

まずは、ワイヤロープの選定問題から!

「下の絵の玉掛けに使用するワイヤロープを選んで記入しなさい。」という問題だよ。

ワイヤロープ選定の問題 ワイヤロープ選定に使う表

①から計算してみよう!

まず、ワイヤロープ1本に掛かる荷重を求めるよ。

4tの荷物を2本のワイヤロープで吊るから

4÷2=2

ワイヤロープ1本あたり、2tの力が掛かることが分かったね。

①の場合は、吊り角度が0度だから張力増加係数を気にせずに、ワイヤロープを選ぶよ。

表を確認すると、ワイヤロープの基本安全荷重が2tを超える最小ワイヤロープ径は、16mmだね!

だから、答えは16mmのワイヤロープだよ。

 

②は吊り角度を考慮して、計算するよ!

①と同じようにワイヤロープ1本あたりにかかる荷重を求めた後に、張力増加係数をかけるんだ。

2÷2×1.04=1.04

ワイヤロープ1本あたり、1.04tの力が掛かるってことだね。

1.04tの荷重が掛かっても大丈夫な最小ワイヤロープ径は、12mm!

答えは、12mmのワイヤロープだよ。

分かってくれたかな?

 

張力増加係数については、詳しく紹介しているブログがあるから、下のリンクからチェックしてくれよな。

★吊り角度がつく多点吊り時は計算しちゃいなよ!

 

 

次に質量目測の問題を紹介するよ。

「下の絵の重量を求めなさい。」という問題を解いたんだって。

丸棒 直径0.2m、長さ2.4m、比重7.8

この問題の解き方は、丸棒の体積を求めてから、比重をかけるんだ。

だから計算式は、「半径×半径×3.14×長さ × 比重」となるよ。

この計算式に、数字を当てはめると、

0.1×0.1×3.14×2.4 × 7.8 = 0.587808

細かい数字は切り上げて、答えは「0.6tになるよ!

 

君たち、解けたかな?

今回は、玉掛け技能講習で解いた問題を紹介してみたよ!

教習所によって、問題の種類は少し違うかもしれないけれど、勉強するときの参考にしてくれよな!

勉強を頑張るミスターT

君たち、今日も一日ご安全に!

 

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