今月のイチオシ情報 シャックルの点検方法を紹介しちゃうよ

君たち甲子園は見ていたかい?
熱戦が続いて見ているこっちも力が入った試合が多かったね。
今年は大阪の履正社が初優勝!おめでとう!そしてお疲れ様。
準優勝だった星稜も、大会中もう負けることが無いんじゃないかってくらい強かったよね。
本当にお疲れ様。
甲子園球児たちの若くてキラキラ輝いた笑顔、ユニフォームを真っ黒にしての悔し涙、そしてチーム一丸となった全力プレー。
見ているだけでこっちも胸が熱くなるよね。
中年の僕もまだまだやれるような気がしてきたよ。
暑さに負けないで君たちも一緒にがんばろうじゃないか。

さて、ここから本題に入るよ。
当たり前だけど君たちは、玉掛け作業をするときに玉掛け用具の点検をしているよね。
これは法令で決められていることだからしっかりと行わないといけないよ。

第二百二十条
事業者は、クレーン、移動式クレーン又はデリツクの玉掛用具であるワイヤロープ、つりチエーン、繊維ロープ、繊維ベルト又はフツク、シヤツクル、リング等の金具(以下この条において「ワイヤロープ等」という。)を用いて玉掛けの作業を行なうときは、その日の作業を開始する前に当該ワイヤロープ等の異常の有無について点検を行なわなければならない。
2 事業者は、前項の点検を行なつた場合において、異常を認めたときは、直ちに補修しなければならない。
(出典:クレーン等安全規則)

点検にも種類があって、第二百二十条は「日常点検」のことだね。
君たちはもちろんわかっていると思うけど、
「日常点検」は日々行う点検で、作業前点検と言われたりもするよ。
「定期点検」は毎月1回以上定期的に行う点検のことを言うんだ。
こんな風に法令でも決められていることだから、玉掛け作業をするときは点検を怠ってはいけないよ。
もし点検を怠って玉掛け作業をしてしまうと、途中で玉掛け用具が壊れてしまって事故につながることも考えられるしね。

前置きが長くなっちゃったけど、今日はシャックルの点検について説明していくよ。
シャックルの点検は本体とピンの両方を確認するんだ。

まずは目視で変形、摩耗、傷、サビなんかが無いか確認していくよ。

シャックル傷

もし変形や摩耗が発生していた場合はノギスで計測して廃棄基準に達していないか確認するんだ。
傷やサビが発生していたら、グラインダーなんかで傷やサビが消えるまで削って、その後にノギスで計測するよ。

廃棄基準に達していなかったら、そのまま安心してシャックルを使ってくれて大丈夫だよ。
逆に廃棄基準に達している場合はもう使わないように廃棄してくれよな。
間違って使って事故を起こしてしまったら大変だからね。

詳しい点検方法と廃棄基準についてはここからダウンロードできるから、君たち使ってみてくれよな。

あと、廃棄基準を調べるときに、元の数値がわからなかったら意味がないよね。
もちろんカタログや図面を見たらサイズはわかるけど、シャックルにも個体差があるんだ。
だからシャックルを購入したら元のサイズを計測して記録しておいてくれよ。

僕もそろそろ定期点検の時期なんだ。
そうだよ。秋の健康診断の時期が近づいてきているんだ。
高校球児たちを見習って、僕も少しは運動しないといけないよね。
このままだと色々な数値が色々と大変なことになって、僕の体の色んなところが悲鳴をあげることになるからね。

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君たち、今日も一日ご安全に!