「ご安全に」は魔法の言葉だった!?

≪このたびの西日本の大雨におきまして、被害にあわれた皆様には謹んでお見舞い申し上げます。≫

西日本を中心に大雨が降って大きな被害が出ているよね。
雨が止んだ後も、この季節だからまた雨が降ってくる可能性があるよ。
地盤が緩んでいるところや、川の近くなんかはまだまだ油断したらいけないね。
今回は西日本が大きな被害を受けたけど、またどこで雨が降るかわからないから
君も安全第一の気持ちで気を付けてくれよ。

さて、ここから本題に入るよ。
いきなりだけど、君は「ご安全に。」っていう言葉を使っているかい?
たまに使うっていう人もいるかもしれないし、
いやいや毎日使っているよっていう人もいるかもしれないね。
ちなみに僕も毎回このブログの最後は「ご安全に!」で締めくくっていることに
君気づいてくれてたかな?
今日はこの「ご安全に。」の言葉について説明していくよ。
よくこの言葉を使っている君はどんなときにこの言葉を使っているかな?
玉掛け現場での朝礼や、向こうから来る人とすれ違うときの挨拶で使っていることが多いよね。
電話を取るときに「ご安全に。」っていう人もいるみたいだね。
この言葉を使わない人からしたら不思議な光景に見えるかもしれないけど、
玉掛け現場で仕事をする人からしたら「おはようございます。」や「おつかれさまです。」といった色々な意味も含んでいるから、使いやすい魔法の言葉とも言えるんじゃないかな。

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じゃあこの「ご安全に。」はどこから使われ始めたか知っているかい?
もともとはドイツで炭鉱夫の人たちが使っていた「ご無事で!」という挨拶
Glück auf(グリュックアウフ)が由来とされているんだ。
炭鉱の現場は危険な場面もたくさんあるから、そこで働く人たちを思って、この言葉が使われていたんだろうね。
日本では昭和28年頃からある製鉄所で使われ始めたのがきっかけとされているよ。
「ご安全に。」の挨拶で現場での安全意識を高めていたんだ。
それが鉄鋼業界を中心に日本中に広まっていって、こうして今僕たちも普通に使っているんだよ。
「ご安全に。」っていう言葉普段から何気なく使っていた人もいるかもしれないけど、ちゃんと「安全に仕事をしようね。」という意味が込められた言葉なんだ。
特に危険が伴う玉掛け現場では何気なくではなくて、しっかりと気持ちを込めて
「ご安全に!」って言いたいよね。

実は僕の知っている人で、もう一つの魔法の言葉を使ってくる人がいるんだ。
僕の後輩なんだけど、仕事が終わって帰り道が一緒になったときに
「先輩、お腹すきましたね。」って言う魔法の言葉を使ってくるんだ。
「お腹すきましたね。」って言われると、最初は可愛い後輩がお腹を空かしているから、
食べさせてあげないといけないって気持ちになって、僕がお金を下ろして飲みに連れて行ってたんだ。
僕も一緒にご飯に行きたいから楽しんでいるんだけどね。

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でもこの魔法の言葉を一週間に何回も唱えられると、そろそろ僕も辛くなってくるよ。
君たちは先に紹介した魔法の言葉だけを使ってくれたらいいからね。
くれぐれも、後の方で紹介した魔法の言葉は一週間に何回も使わないようにしてくれよ。
優しい先輩のお財布もそのうち底をつくよ。

では気を取り直して、最後はこの言葉で締めくくろうと思う。

君たち、今日も一日ご安全に!!