
チェーンスリングの特徴と使用時の注意点
今日は「チェーンスリングの特徴と使用時の注意点」について紹介していくよ!
チェーンスリングの特徴
まず、長所から!
チェーンスリング1番の長所は、ワイヤロープ・繊維スリングと比べて、耐熱性に優れていることだよ。
だから、高温になる環境での作業時に使用されることが多いんだ。
2つ目の長所は、摩耗にも強く、形崩れの心配がないことだよ。
短所は、ワイヤロープ・繊維スリングと比べて「重量が少し重いこと」と「ねじれにとても弱いこと」なんだ。
特にねじれは、気付かないまま吊り上げてしまうと、そこから破断してしまう可能性があるから注意が必要だよ。
チェーンスリングの種類
チェーンスリングの種類は、マスターリンク、チェーン、フック等の組合せと等級によって区分されるんだ。
本当は全部細かく説明したいんだけれど、すご~く長くなっちゃうから今回はフックについて少し紹介するね。
フックの種類は、①フック・②グラブフック・③ファンドリーフックの3種類がJISで定められているよ。
①フック
フックは、普段の玉掛け作業で使うようなフックのことだよ。
②グラブフック
グラブフックは、チェーンの長さを調整するためのフックで、ふところにチェーンを直接掛けられるような形をしているんだ。
バスケット吊りをする時に、このフックが便利だよ!
③ファンドリーフック
ファンドリーフックは、口の開きが大きいフックで、太い径のモノや穴に掛けやすいフックなんだ。
ただ、荷や吊りピースを掛けやすい反面、外れやすくもあるから注意が必要だよ。
使用時の注意点
チェーンスリングを使用する時は、最初に紹介した「ねじれ」に注意してほしいって事と
①チェーンリンクをボルトやワイヤロープで結合する。
②フックの先の部分にチェーンスリングで荷重をかける。
③フックの周りに何回もチェーンスリングを巻き付ける。
ってことを、しないでほしいんだ。
3つとも、チェーンの長さを調節したり、連結金具がなかった時に上のような対応をすることがあるのかな?
これらの使い方は、JIS規格(B 8816:2004)の附属書8で、してはいけない例として記載されているよ。
ダメな理由をそれぞれ説明すると、
①の状態は、ボルトの使用荷重が分からないからだよ。
もし分かっていたとしてもチェーンが固定されていないから、いつ外れてもおかしくない状態で危険なんだ。
②の状態は、リンクがフックにしっかり掛けられていないから、
荷重がフックは先端に、リンクには横荷重がかかり、フック・チェーンリンク両方が変形する可能性があるよ。
また、先端にしかチェーンがかかっていない不安定な状態だから
フックからチェーンが外れて落下事故に繋がってしまうことも考えられるよ。
③の状態は、チェーンをフックの周りに何回も巻き付けてしまうと、どこかでねじれが発生してしまうよ。
分かってくれたかな?
チェーンの点検方法については、過去に詳しく紹介しているから下のリンクからチェックしてくれよな。
ところで、今日8月1日が何の日か知ってる?実は、「バイキングの日」なんだって!
1958年のこの日に、帝国ホテルが日本初の食べ放題形式レストランをオープンしたことにちなんで
制定されたんだって。
バイキングって、いくつになっても食べ過ぎちゃうよね。
1回目取りに行くときは、絶対お皿の上がてんこ盛りになっちゃうよ。
今日も一日ご安全に!