安全作業の基本は日常点検から!≪玉掛け作業でやってはならないアレコレ≫

前回まで3回にわたって玉掛け作業で
やってはならないアレコレと題して
書いてきたけど、守って作業をしているかい。

前回までの内容を振り返りたい君たちは
ココから確認しちゃいなよ。
さてシリーズで書いてきた「玉掛け作業でやっては
ならないアレコレ」は、今回の4回目までを第1弾
として一旦終わりにしようと思うんだ。
前回までは具体例を挙げ、それに対しダメな理由を
書いてきたんだ。

第1弾の最終回として今回は、安全作業の基本に
あることを書くから、今さらながら重要なことだから
最後までしっかり読んでくれよ。
そもそも日々安全に作業をするために、重要な
やるべきことが何か君たち、分かるかい?

そう、日常点検だよね。

ということで今回は
「安全作業の基本は日常点検から!」と
題して書こうと思う。
ある建設現場を訪問したときに日常点検してるはずの
作業員の会話が耳に入ってきたんだ。

「ダメーー!!」って内容だけど
非常にありがちな考え方だから、
君たちに注意喚起しておこうと思ったんだ。

その会話は、
作業員A:これを移動させるから、
そこのワイヤを持ってきてくれ。
作業員B:はい、どうぞ。
このワイヤ錆びてますけど・・・
作業員A:いつも使っているから大丈夫だろ。
という話だったんだ。
君たちの職場で、今紹介したような
会話がされてないかい。

もしも、このような会話をされている現場があれば、
このブログを基に君たちから安全啓発を
してほしい。

紹介した会話では、作業員Aはワイヤロープを、
いつも使っているから大丈夫と判断し、点検を
怠ったんだよ。

この判断って、非常に危険!

もしこのワイヤロープが廃棄基準に達している
ような錆の発生状態であったら、玉掛け作業を
していると、破断事故を起こす危険性があるんだ。

このような事故を発生させないために、
クレーン等安全規則 第220条に
「事業者は、玉掛用具を用いて玉掛け作業を
行なうときは、その日の作業を開始する前に
当該ワイヤロープ等の異常の有無について点検を
行なわなければならない」と点検について
書かれているよ。

つまり、日常点検は法令でも定められるくらい、
事故を発生させないために必ず実施しなくちゃ
いけない手順ってことだよ!

点検方法や基準が分からない君たちは、
点検のポイントなどを「もえろ!タマカケ魂」という
サイトで発信しているからココから確認しちゃいなよ。
いつも使っている・・と言えば、
「いつも使っている道」なんて言葉を使ったり
するよね。

絵_20160725

いつも使っているということは慣れているという
ことだけど、見なきゃ危ないよね。

慣れている道だから「大丈夫、大丈夫」と
言いながら、目を閉じて歩いたり、目隠しで
運転をする人はいないよね。

玉掛け用具の日常点検も一緒だと思わないかい。

「いつも使っているから大丈夫」と言って、
日常点検を怠らないで、しっかり見て点検を
してくれってことだよ!
次回からは、「・・な吊り方は・・な危険が潜んでいる!」
と題して、誤った吊り方と、潜んでいる危険性を紹介
していくから楽しみに待っててくれよな!!
君たち、今日も一日ご安全に!!!