放置した玉掛け用具は大暴れするかもね!≪玉掛け作業でやってはならないアレコレ≫

君たち、台風の発生が多くなる時季が
近付いてきたね。

作業現場では強風にあおられて転倒や、
高所から墜落事故などに遭わないように
注意して作業してくれよ。
さて、前々回より玉掛け作業でやってはならない
アレコレと題して書いているけど、守って作業を
しているかい。

安全にかかわる大事なことだから、復習したい
君たちはココから振り返っちゃいなよ。

3回目の今回は
「放置した玉掛け用具は大暴れするかもね!」

この前、風の強かった日の帰り道にある作業現場を
通りかかったんだ。

時刻は20時過ぎだったけど、その現場の作業員は
全員が帰った後だったよ。

その誰もいない現場で、風に揺られながら
クレーンにぶら下がって暴れているあるモノを
僕は見ちゃったんだ。

それは・・・
玉掛け用具!

強風

君たちの作業現場では、クレーンに玉掛け
用具がぶら下がったままになっていないかい。

玉掛け用具をクレーンにぶら下げたままの状態で
放置すると、玉掛け用具が強風であおられ周囲に
ある物に当たって破損させたり、落下事故を起こす
危険性があるって知ってほしいんだ。

このような事態を発生させないために、
クレーン等安全規則 第32条に
「事業者はクレーンの運転者を、荷を吊ったままで
運転位置から離れさせてはならない」
「運転者は、荷を吊ったままで運転位置を離れては
ならない」と書かれているよ。

つまり、人の目が届かないときは吊り荷を吊った
ままにしちゃいけないってことだよ!

「玉掛け用具」は「吊り荷」とは異なるモノで
思われがちだけど、クレーンのフック下にある
玉掛け用具は「吊り荷」として捉えてくれよ。
人の目が届かないところで大暴れするヤツと
言えば、君たちの周りにいないかい。

絵_20160719

子どもやペットって、親や飼い主がいないときに
大暴れするよね。

同じように玉掛け用具も君たちがいない
ときに暴れちゃうかもね・・・

子どもやペットの大暴れは可愛くもあるけど、
玉掛け用具が大暴れしたって可愛くないよ。

君たちは、玉掛け用具が大暴れしないように、
使い終えた玉掛け用具はクレーンから取り外して
保管しちゃいなよ!
さて、「玉掛け作業でやってはならない
アレコレ」は次回の第4回目で終わろうと思う。

最後に安全作業の基本である「日常点検」について
書くから、楽しみに待っててくれよな!
君たち、今日も一日ご安全に!!!