外れ止めを無効化したら安全性が無効だよ!≪玉掛け作業でやってはならないアレコレ≫

君たち、玉掛け作業をする前にクレーン
フックを点検しているかい。

クレーンフックに不具合があったら、
吊り荷を落下させるような大変な事故を
起こす危険があるよ。

そうならないように、玉掛け用具と同じように
使用前にしっかり点検してくれよ。
さて前回から、玉掛け作業でやってはならない
アレコレと題して書いているけど、前回の内容を
覚えているかい。

振り返りたい君たちは、ココから
確認しちゃいなよ。

2回目の今回は
「外れ止めを無効化したら安全性が無効だよ!」

君たち、玉掛け作業でラウンドスリングを
掛け外しするときに、クレーンフックの外れ止め
金具に引っ掛かった経験ってないかい。

引っ掛かった経験のある君たちは、こんなことを
していないかい。

僕は、上の図のように外れ止め金具をフック本体に
縛り付けている作業現場を見たことがあるんだ。

こうすると、確かにラウンドスリングが外れ止め
金具に引っ掛かることは無くなるけど、大きな
問題があるんだよ。

クレーンフックの外れ止め金具には、玉掛け用具の
脱落を防止するという重大な役割があるんだけど、
外れ止め金具をフック本体に縛り付けたら外れ止め
金具は役割を果たせなくなってしまうんだ。

クレーンフックから玉掛け用具が脱落した場合、
吊り荷が落下し重大な事故になってしまう。

このことから、外れ止め金具の使用は
法令でも定められているんだよ。

君たちは、外れ止め金具を使用せず玉掛け
作業をすると事故を起こす危険性があることを
知り、必ず外れ止め金具を使用してくれよな!

 

「効果」「無効」などの言葉を書いていたら
あるスポーツが思い浮かんだよ。

柔道では技が決まれば「有効」や「効果」などと
言うよね。

外れ止め金具をフック本体に縛り付ける技は、
「無効」ではなく「反則」ってことかな(笑)

君たちは、作業性を重視して外れ止め金具の
無効化なんて絶対にしないでくれよな!
君たち、今日も一日ご安全に!!!