チョーク吊りをするときは絞る方向を逆にしてくれよ

君たち、2月も最終週に入ったよ。
今年の2月は29日まであって、うるう年だよね。
1日でも日数が多いと、なんだか得した気分になるのは僕だけかな?
小さい頃は2月29日に生まれたら、人と比べて年を取るのが遅いって信じてたこともあったなー。
皆が1年ずつ年をとっていくなか、「僕は4年に1回しか誕生日がこないんだ。」とか言ってみたいとかね。
そんな思いとはうらはらに、1年に1歳以上、年をとっているような感覚に陥る今日このごろ・・・。

さて、ここから本題に入るよ。
こないだこんな問い合わせをもらったんだ。
「チョーク吊りで玉掛け作業をするとき、向こうから回して手前で絞るのですが、2本吊りでどちらも同じ向きで絞っています。このやり方で大丈夫ですか?」
きっとこの質問をくれた君はこんな感じで玉掛け作業をしているってことだよね。

チョーク吊でチョーク穴を同じ方向にしているイラスト

向こうからワイヤを回してきて、どちらのワイヤも同じ方向で絞っているね。
この吊り方をした場合、テンションがかかるタイミングで縦方向のすべりが発生するよ。
このときに吊り荷も一緒に回転してしまう可能性があって危険なんだ。

だから僕は、下の吊り方をオススメするよ。

チョーク吊りで、チョーク穴を互い違いにしているイラスト

ワイヤを絞るときの方向を左右反対にして吊っているよ。
さっきの絞る部分を同じ方向で吊った場合と比べて、2本でかかる力が逆になり、吊り荷が回転しにくくなるよ。
こっちの方が安全に吊れるよね。
ただ、この吊り方で気を付けてほしいのは、左右逆の力がかかって雑巾みたいに絞られるから、絞られる力に弱いものを吊るときは気を付けてくれよな。

今日は、チョーク吊りをするときの絞る方向について説明してきたよ。
最初の吊り方で、縦方向のすべりが発生する話をしたけど、僕の先輩はその現象をバームクーヘンに例えていたよ。
最初は「この人は何を言ってるんだろう?」と不思議だったんだけど、どうもバームクーヘンを作るときに大きな生地の塊をグルグル回して作るときのことを言ってたみたいなんだ。
確かに縦方向にグルグルしているよね。

バームクーヘンを見ているミスターティー

僕はバームクーヘンって言われると、どうしても年輪模様があるカットされたものを思い浮かべてしまうんだけど、塊の方で例えてくる僕の先輩は相当の食いしん坊みたいだね。
類は友を呼ぶってこういうことかな。

君たち、今日も一日ご安全に!

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