小さい体で力持ち!

前回は長シャックルについて書いたんだけど、ちょっと付け足しがあるんだ。

長シャックルは、ふところの深さでクレーンなどのフックに掛けるときや吊りピースに
繋ぐときなんかに作業がしやすくて便利なんだけど、逆にその長さによってつっかえちゃう
こともあるんだ。

そんなときには、今までに紹介したJISシャックルや軽量シャックルを使って欲しんだけど、
それよりもコンパクトなシャックルも大洋製器工業にはあるんだ。

それが今回、紹介するスーパーアロイシャックルなんだ。

aroi_shackle.png

スーパーアロイシャックルを紹介するときには、JISシャックル、軽量シャックルとの関係から
考えるとわかりやすいんだ。

JISシャックルを基準としてスーパーアロイシャックルと軽量シャックルは誕生しているんだ。

この時基準にしたJISの規格は1996年以前の規格なんだけど、1996年規格では
M級のシャックルで考えてほしい。
だってほぼ同等品だからね。

JISシャックルについて

軽量シャックルは、以前のブログに書いたように使用荷重や全体の寸法はJISシャックル
M級に似ているんだけど、軽量化して質量を約半分にしたシャックルなんだ。

軽量シャックルについて

そしてスーパーアロイシャックルは、JISシャックル M級と寸法はほとんど同じなんだけど
特殊合金綱を使うことによって強度アップし使用荷重を上げているんだ。

aroi_shackle_hikaku.png

上の画像を見てほしい。
これは、同じ使用荷重10tのシャックルなんだ。
君たち、全然大きさが違うのが分かるよね。
同じ使用荷重で、これだけ大きさの差が出るんだ。そして、大きさが違うってことはもちろん
質量も違うってことだ。
TS-10tはSB-40の質量の約1/4になっちゃうんだ。

サイズで比較するとスーパーアロイシャックルのTS-10tのサイズと同じJISシャックル M級は、
SB-26で使用荷重は4t、TS-20tだとSB-36で使用荷重は8tになっちゃうんだ。
このサイズだとスーパーアロイシャックルは、JISシャックルの2.5倍の使用荷重があるんだ。
まさにスーパーだよね。
スーパーアロイシャックルは、小さい体なんだけど力持ちってことなんだ。

例えば、競走馬のディープインパクトだ。
オスの競走馬の平均的な馬体重は470~480kgぐらいで、500kgを超えている馬も少なくない。
そんな中で、このディープインパクトは、引退レースでの馬体重は438kgだったんだ。
競走馬としてはかなり小型の部類に入るんだけど、競走成績はすごかったんだよね。
競走成績が気になる君たちはウィキペディアでも見ちゃってくれよ。

ティープインパクトは、体はコンパクトなんだけど瞬発力とスピードに秀でていたから強かったんだ。

スーパーアロイシャックルも、体はコンパクトなんだけど特殊合金綱を素材として適切に熱処理を行いことで強度、摩耗性に秀でているから強いってことなんだ。

因みに、ディープインパクトは競走馬時代に獲得した賞金は14億を超えちゃってるし引退して種牡馬
になってもすごい額を稼いでいるんだ。
誰かこんな馬プレゼントしてくれないかなって思っちゃうよね。

スーパーアロイシャックルは、走って賞金を稼いでくれるワケじゃないんだけど、吊り具なんで吊り荷には橋梁の橋桁や飛行機や船舶の部品など非常に高価なモノもあるんだ。

スーパーアロイシャックルの一番小さいサイズ(TS-1.7t 本体径10mm)でも、使用荷重が1.7tもあり計算上ディープインパクトが3頭簡単に吊れちゃう。

お金もつれたらいいんだけどね。

スーパーアロイシャックルは、大洋製器工業の主力商品として現役で活躍中なので、
君たち、強力タイプのシャックルを使っちゃってくれよ。