安全率って知ってるよね

今回は、吊り具の使用荷重についてだ。

吊り具は、単体ではなくいろいろな部材が組み合わさって使われることが多いことは前回のブログで
書いた。

前回ブログ

部材である吊り具(シャックル・フック・リングなど)には、それぞれ使用荷重があるんだ。
シャックルの刻印について書いたときに、ちょこっと使用荷重(WLL・SWL)について書いたが、非常に
重要な事なのでもう少し詳しく書きたいと思う。

刻印について(WLL・SWL)

YOUたち、吊り具の使用荷重の決め方知ってるかい?
使用荷重は、破断荷重÷安全率(安全係数)で計算されるんだ。

まずは、破断荷重についてなんだけど、
破断荷重とは、「これだけ荷重を掛けたら壊れちゃう」 って言う荷重のことだ。

つぎに、安全率についてだ。
安全率とは、使用時に起こる不確定要素を考えてあらかじめ倍率を決めておくことなんだ。
「何のことか分からない!」って?
簡単に言えば「何かあれば大変だから、安全にいこうよ」って言う倍率のことだ。
詳しく説明すると、シャックルなどの吊り具には、吊り荷の荷重が動的にかかる。
動的って言うのは、衝撃荷重や繰り返し荷重のことなんだ。

吊り具には、状況により吊り荷よりはるかに大きな力がかかっちゃうことがあり、それに繰り返し
使われることによる材料の疲労もおこるんだ。
そんなこんなの事情をあらかじめ考えて、安全に使うために倍率を掛けているんだ。

安全率の値は、「クレーン等安全規則」で、吊り具の種類、形状、材質、使用方法などを総合的に考え
定められていている。

ここで簡単な計算の問題だ。
使用荷重の計算式に戻って欲しい。
例えば、破断荷重が10tのシャックルだったら、シャックルの安全率5倍で割る。
そう、分かるよね。
答えは2tと言うことになる。この2tが使用荷重ってワケだ。

使用荷重は「何があるか分からないから、この荷重以上で使っちゃダメだよ!」って荷重なんだ。

もちろん、大洋製器工業の既製の吊り具(シャックル・フック・リングなど)は、安全率5倍以上の条件をみたした使用荷重の設定になっている。

これが吊り具単体の使用荷重ってことになるワケだが、ここで思い出して欲しい。

何度も言うが、吊り具はいろいろな部材が組み合わさっている事が多い。
そんな時は使われている部材の中で一番耐力が劣る部材が基本となり、その使用荷重を超えての
使用は出来ない。

例えば、シャックルが使用荷重を十分満たしていたとしても、他の部材(ワイヤやフック・リングなど)の
耐力が劣るときはその使用荷重では使えなくなっちゃう。

他にも、「強い衝撃や振動が作用する」「高温、低温や腐食雰囲気での使用」など過酷な使用や、吊り方によっても考えないといけないことはあるが、それはまたの機会に書くことにするよ。

もちろん何か困った事があれば、大洋製器工業の営業員に聞いてくれてもOKだ。
でも間違っても「女性を落とす方法」なんて聞かないでくれよ。
落とす方は苦手だからね。

YOUたち、使用荷重には注意してくれよ。

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