玉掛け作業に必要な力学~摩擦~

君たち、突然だけれど11月13日は何の日か知っているかい?

実は1(い)1(い)1(ひ)3(ざ)の語呂合わせで、「いいひざの日」なんだ!

膝の痛みが増しやすい寒い季節に、ひざ関節痛の治療や予防を呼びかけるため

関節痛の薬を発売している会社が制定したんだって!

確かにそろそろ膝が痛くなる季節だね、、、。僕も数年前から、冬の膝に悩まされているよ。

最初に膝が痛くなったときは、太りすぎて膝が耐えれなくなったのかと思ってちょっとショックだったんだけれど

調べてみたら寒い日は膝が痛くなる人が結構いるみたいで安心?したよ。

 

 

さて、ここから本題に入るよ。

玉掛け作業には「力学」の知識が必要なことは知っているかな。

玉掛け技能講習で教わったな~って思った君もいるかな?

もし力学を知っていたら、玉掛け作業中にひやりとする事を回避して行動することができるんだ。

そこで今日は玉掛け作業に必要な力学の1つ「摩擦」について説明していくよ。

 

まず「摩擦」がどんな力かというと「接触しているモノとモノの表明が相互運動を行う時の抵抗」のことだよ!

簡単にいうと「すれあうこと。こすりあわせること。」だよね!その時に生じる抵抗力を「摩擦力」というよ。

摩擦は、ほとんどの物と物との間に発生して、スマホを指で触っているときも少しだけれど摩擦は発生しているんだ。

もちろん玉掛け作業時も摩擦は発生していて、その摩擦を利用して作業していることも多くあるんだ。

ここから事例を交えて説明するね。

 

【事例①】鋼板をつりクランプを使用し吊り上げる際、

     つかみ部に油が付着していて荷が滑って落下した。

君たち、つりクランプは使ったことあるかい?

つりクランプは、鋼板などを吊り上げ・運搬するときに使う玉掛け用具で、クランプの開口部に荷を挟んで吊り上げるんだ。

荷を挟んで吊り上げる時、開口部の鋼板と吊りクランプの間では摩擦力が発生していて、その力を利用して吊り上げているよ。

この事例は、鋼板と吊りクランプの接触面に油が付着していたことで、通常時より摩擦力が弱く、荷が落下してしまったんだ。

こんな事故を防ぐために、つりクランプと荷の接触面には油や塗料などが付着していないか使用前に確認してくれよな。

他に雨でも摩擦力が弱くなり、滑りやすくなるから注意が必要だよ。

 

 

【事例②】丸鋼の吊り方を吊る際、2本の玉掛け用ワイヤロープを半掛け吊りで吊り上げようとしたら

     ワイヤロープが滑って中央方向に移動し、手が挟まれそうになった。

君たち、似たような経験はないかい?

半掛け吊りは、とても簡単な掛け方で重心の安定している荷を吊る際によく使われる方法だよね。

ただ半掛け吊りは、ワイヤロープと荷の間に発生する摩擦力が小さく、

吊り角度が大きくなると、ワイヤロープお互いに引き寄せられて滑りやすくなるという短所があるんだ。

 

この滑りを防ぐために「目通し掛け(チョーク吊り)」をオススメするよ。

目通し掛けは、荷が絞り込まれることによって摩擦力が増して、吊り荷とワイヤロープの滑りを防止することができるんだ。

 

 

今日は、玉掛け作業に必要な力学の「摩擦」について説明したよ!

玉掛け用具と吊り荷の間の摩擦力が弱いと、不安定な吊り方になるなど事故に繋がってしまう場合があるってことが分かってくれたかな?

このブログを読んでドキッとした君は、一度営業員に相談してみてくれよな!

 

前に「慣性の法則」について説明している回があるから、そっちもチェックしてみてくれよ。

⇒ 「玉掛け作業に必要な力学~慣性の法則~」

 

君たち、今日も一日ご安全に!