介錯ロープとは?親綱ロープとの違い

君たち、突然だけどボウリングは好きかな?

 

ボウリングが好きな人は知っているかもしれないけど、実は8月21日は「パーフェクトの日」なんだ!

なんで、「パーフェクトの日」がボウリングと関係あるかというと

1970年のこの日、中山律子さんが女子プロボウラー初のパーフェクトゲームを

達成したことから決まったんだって!

僕は、上手ではないけど、ボウリングは大好きだよ!

なんでか毎回、ボールがピンに当たる前で左に曲がっていくんだ。不思議だよ。

 

さて、ここから本題に入るよ。

今日は、介錯ロープの説明と使い方、親綱ロープとの違いを説明していくよ。

 

まず、介錯ロープとは、クレーンなどで玉掛け作業の時に、荷物を引き寄せるためのロープだよ。

 

なぜ、題名で介錯ロープを玉掛け作業の必需品って書いたかというと、

「玉掛け作業の安全に係るガイドライン」に、

『クレーン等の作業中は直接吊り荷および玉掛け用具に触れない』って決められているよね。

万が一、直接吊り荷や玉掛け用具に触れていると、

衝突、荷と壁に挟まれる、荷に引きずられて落下、転倒するなどの危険性があるんだ。

それらの危険から身を守るために、介錯ロープを使用することで、吊り荷に直接触れることなく

吊り荷が回転した場合に、その回転を制御することや、

吊り荷を誘導することができ、事故を防ぐことができるんだ!

介錯ロープの他にも、手鉤(てかぎ)を使用する場合もあるよ。

国土交通省が出している「土木工事安全施工技術指針」にも、

『重量物及び長尺物を吊り上げる時は、介錯ロープを用いること』と記載されているよ。

 

次に介錯ロープの使い方を説明していくよ。

介錯ロープは、吊り荷の端部に取り付けて、合図者が安全な位置で誘導しながら使用してくれよな。

 

君たち、3・3・3運動は知っているかい?

知っている君も多いと思うけど、説明すると

3・3・3運動とは、「3」をキーワードにしている、玉掛け作業時の安全活動の事だよ。

具体的に何をするかというと、下の3つだよ!

 

・地切りをするときは30cm以内で一度停止

・地切りをしてから3秒間停止

・吊り荷から3m離れる

3・3・3運動を簡単に行えるように、

3色に色分けして距離を識別できるような、介錯ロープが多く販売されているよね。

下の絵は、うちの商品の「3・3・3介錯ロープ」なんだけれど、白い部分を持って使用すると、

赤、黄、緑の部分で吊り具との距離を測れて、端の緑の部分で地切りをするときの30cmが測れるんだ!

 

介錯ロープとは?ロープの色 解説 吊り具ブログ

 

こんな感じで、安全に作業できるように工夫されている介錯ロープなどを使用すると、安心できるよね。

 

最後に介錯ロープと親綱(おやづな)ロープの違いを説明するよ。

介錯ロープと親綱ロープってどう違うの?ってよく質問されるんだ。

 

すごく簡単に説明すると…

「介錯ロープ」は吊り荷に対して使用する。

「親綱ロープ」は人に対して使用する。

 

もう少し詳しく説明すると、

介錯ロープは吊り荷を引き寄せるためのロープ、

親綱ロープは高所で作業する人が墜落制止用器具を掛けるためのロープだよ。

墜落制止用器具は、何年か前まで安全帯って呼ばれていたよね。

 

親綱ロープは、支柱や手すりなどに、たるまないように掛けて、

そこに墜落制止用器具を引っ掛け、現場で作業する人が落下しないようにすることが目的なんだ。

 

最近では、親綱ロープだけど、介錯ロープにも使えるようなものも販売されているよね。

注意してほしいのは、両方に使えますって表記のあるものだけを兼用してほしいんだ。

「介錯ロープ」とだけ表記のあるものを、勝手に親綱ロープとして使用してしまうのは、

とても危険で事故の原因になるからね。

 

今日は、介錯ロープの説明と使い方、親綱ロープとの違いを説明したよ。

まとめ

・介錯ロープとは:吊り荷を引き寄せるためのロープ

・使い方:吊り荷の端部に取り付けて、3・3・3運動に取り組む

・介錯ロープと親綱ロープとの違い:

 介錯ロープは吊り荷に対して使用するもの、親綱ロープは人に対して使用するもの

 

介錯ロープとは?親綱ロープとの違い 解説 吊り具ブログ ミスターT

ボウリングも紐でコントロールできたら、僕でもパーフェクトできる気がするよ!

 

君たち、今日も一日ご安全に!

 

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【玉掛け用具の解説はコチラ】⇒⇒ 玉掛け作業者のための安全啓発サイト「もえろ!タマカケ魂」