ワイヤロープのA種?B種?種別の違い

ワイヤロープのA種・B種の違いは何ですか?

この間、こんな質問をもらったよ。

君たちは、ワイヤロープのカタログなどでA種やB種って書いてあるの見たことあるかい?

見たことあるけれど、あんまり気にしたことないなって人もいるかな。

 

ずばり、A種・B種っていうのはワイヤロープの種別なんだ。

ワイヤロープの種別は、JIS規格(JIS G 3525)で定められていて、

ワイヤロープに使用される素線の強さ(破断荷重)によって区分されるよ。

下の表のように、E種・G種・A種・B種・T種の5種類に分けられるんだ。

ワイヤロープの種別

 

公称引張強さのN/mm2というのは、例えばE種の場合

1㎟(平方ミリメートル)の面積で1,320N(ニュートン)の荷重に耐えられる強度ということだよ。

つまり、同じワイヤ径でもE種→G種→A種→B種→T種の順番に、強くなるってことが分かるね。

 

玉掛け作業では、A種またはB種が使用されることが多いかな。

大洋製器工業のカタログに掲載しているワイヤロープの安全使用荷重表は、

ワイヤロープA種で作成しているよ。

★安全荷重表ダウンロード

 

分かってくれたかな?

ちなみに、ワイヤロープの強さの違いといえば、心綱の「繊維心」と「鋼心」も思い浮かぶよね。

せっかくだから一緒に紹介するね。

 

「繊維心」はFC (Fibre Core)と表されて、一般的な玉掛けワイヤロープで主に使用されているよ。

①ロープの柔軟性が大きい。

②ロープに加わる衝撃や振動を吸収する。

③ロープグリースを含みやすい(特に天然繊維)。

④ロープの質量が小さい。

等の特長があるんだ。

 

次に「鋼心」は、主にクレーン用のワイヤロープなどに使用されていて、

鋼心は繊維心に比べて

①ロープの強度が大きい。

②横圧に強く、ロープがつぶれにくい。

③ロープの伸びもロープ径の減少も少ない。

④ロープの耐熱性が優れている。

等の特長があるよ。

 

ワイヤロープの強さ繋がり?で心綱についても簡単に紹介したけれど、なんとなく分かってくれたかな?

 

ところで、来週5月22日がなんの日か知ってる?実は、「たまご料理の日」なんだって。

「たま(〇)ご(5)」の語呂合わせにちなんで、多くの料理で使用されるたまごを通して

「食についての衛生と安全を啓蒙する」ことが目的で、記念日に制定されたんだって。

たまご料理ってほんとに色々あるけれど、やっぱり人気なのはオムライスなのかな?

君は1つ選ぶとしたら何が1番好き?僕が1番好きなのは、半熟卵の天ぷらだよ!!

天ぷらをあげるミスターT

 

今日も一日ご安全に!

 

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