忙しいときほど注意深く ~建設業年度末労働災害防止強調月間~

君たち先週の金曜日は春分の日だったね。
春分の日を境に昼と夜の時間が同じになって、本格的な春を迎えるんだって。
今年は暖冬だったから、あまり厳しい寒さを感じることもなく、そのまま春を迎えたような気がするのは僕だけかな?
でもやっぱりこの時期はイベントが盛りだくさんで、ワクワクソワソワしちゃうよね。
僕はやっぱりお花見が楽しみかな。
きれいな桜を見ながらお酒を飲んだり、みんなで食事を楽しんだり・・・。
え?桜を見ずにお酒と食事を楽しんでるだけだろって?
まあまあ、昔から「花より団子」っていうことわざがあるくらいだから、そこはヨシとしようじゃないか。
さて、ここから本題に入るよ。

3月は年度末っていうこともあって、工事が大詰めを迎えている現場が多いんじゃないかな?
このブログを読んでくれている君たちの中にも、納期に追われて最近忙しいっていう人もいるだろうね。
そんなときに起こりやすいのが思わぬ事故だよ。
いつもなら失敗しないようなことや、慣れている作業でも、忙しくて慌てているとミスをしやすくなるよ。
小さなミスが大きな事故につながる前に、君たちにはこの取り組みを知っておいてほしいんだ。
その名も「建設業年度末労働災害防止強調月間」!
建設業労働災害防止協会(以下、建災防)が行っている取り組みで、年度末にあたる3月1日から3月31日まで実施されているよ。
今もこの取り組みの真っただ中なんだ。
君たちもこれを機会に、この忙しい時期の作業を見直そうじゃないか。

まず、労働災害の推移をみてくよ。
https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei11/rousai-hassei/dl/s19-14.pdf

長期的な目で見ると、労働災害は死亡災害も休業4日以上の死傷災害も減少傾向にあるよ。
前年の数値と比べるとどちらも下がってきているよね。
それでもやっぱり多いのが、「墜落・転落」による事故。
このブログでも何回も紹介してきているけど、安全帯がフルハーネス型の墜落静止用器具になって、もう1年が経つよ。
まだ移行期間中だから、安全帯を使っているよっていう君たちもなかにはいると思う。
でも、より安全に作業を行うには安全帯よりフルハーネス型を使うようにしてくれよ。
胴ベルト型の安全帯は、墜落した時の衝撃で内臓や背骨を圧迫してしまって、最悪の場合は死亡事故にも繋がってしまうことがあるんだ。
この強調月間をきっかけに、特別教育を受けて、胴ベルト型の安全帯からフルハーネス型に変更するのもいいかもしれないね。

他にも現場の点検も大切だよ。
忙しい今だからこそ、危険が潜んでないかしっかりと確認をしたり、このブログでも一度紹介したリスクアセスメントを行うのもいいかもしれないね。
あと、4月から新しい仲間が入ってくる職場も多いんじゃないかな?
先輩として間違った危険なことを後輩たちに教えないよう、もう一度仲間で確認し合うことも大切だよ。
事故が起こってからでは遅いからね。
この強調月間を機会に、君たちがいつも行っている玉掛け作業を見直してみてくれよな。
そして、これから来る新しい期を事故なく健康で迎えようじゃないか。

ohgi1

君たち、今日も一日ご安全に!