君たち、玉掛け作業をする前に
玉掛け用具の点検はしているかい。
もう少しの間、寒い日が続くけど
作業前のウォームアップとして、
玉掛け用具の点検をしてくれよ。
さて今回は、
「定滑車と動滑車の作業性の違い」
について書こうと思う。
まず定滑車と動滑車の違いは、
中心の軸を固定したモノが定滑車。
固定しないモノが動滑車なんだ。
定滑車はロープを引くと、
荷は上に上がり、ロープを引く力は
荷の重さと同じ大きさの力が必要になる。
動滑車は荷が滑車にぶら下がっていて、
ロープを引くと荷と滑車が一緒に動くんだ。
滑車を上に引く左右2本のロープを引く
力は同じ大きさになり、1本に掛かる力の
大きさは、荷の重さの半分になるんだよ。
定滑車と動滑車ではロープを引く力の
大きさの差だけではなく、ロープを引く
距離にも差があるんだ。
定滑車の場合は、
ロープを引く距離＝荷の動く距離。
動滑車の場合は、
ロープを引く距離＝荷の動く距離×2倍。
小さな力で長く引くのか、大きな力で
短い距離を引くのか、作業現場に合った
モノを選んでくれよ。
定滑車と動滑車を組み合わせたら
すごい効果が有るんだけど、
君たちはどう使うかな。
僕は重たいものを持ち上げられて
回りの人からモテモテなんだよ。
実はこの作業は、僕のロープを
引く力は10kgだけなんだけどね（笑）
君たちも楽な作業ができるように、
定滑車と動滑車の組み合わせを
考えちゃいなよ。
悩んじゃう君たちは、
ココから僕に聞いてくれよ。
僕がナイスな提案をしちゃうからな！
君たち、今日も一日ご安全に！！！
吊り具ブログ「吊るのひと声！」
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