ワイヤの加工効率ってなんだか知ってるかい?

君たち甲子園は見ていたかい?
花咲徳栄が14-4で広陵を圧倒し、初優勝!
他にも数々のドラマがあって、皆を楽しませてくれたね。
今年はホームランの数が11年ぶりに更新されたということも話題になったよね。
昔と比べて色々なトレーニング方法や、新しい栄養補助食品なんかのおかげで、
パワーのある選手が増えてきているとも言われているよ。
時代は進んでいるんだなと思わさせられるよね。
甲子園を見ていて、毎年思うことなんだけど、
子供の頃は甲子園に出ている選手が、だいぶ年上のお兄さんに思えていたのに、
いつのまにか、自分がその年を越してしまっている・・・。
うん・・・。やっぱり時代は進んでいるんだね!(笑)

 

さて、ここから本題に入るよ
今回はワイヤの加工効率について説明するよ。

君たち加工効率ってわかるかい?

ワイヤの加工部の強度の割合を「効率」という言葉で表すんだ。

ワイヤを加工するときに色々な加工方法があるのは、君たちも知っていると思う。
それぞれ加工方法が違うから、もちろん加工効率もかわってくるよ。
まずはこの表を見てくれ。
(表が見にくい場合はクリックしてみてくれよな。)

端末加工一覧

 

 

まず、このなかで加工効率が100%なのがソケット止めだよ。
ソケットの加工方法なんだけど、ワイヤの先端を茶せん状にばらして
その部分をソケットに引き込み、メタルを流し込んで固定させるんだ。
時間と手間もかかるけど、安全なのは間違いないね。

 

ソケット加工と同じように、加工効率が100%になっているものがあるね。
ここでは圧縮止めとなっているけど、別の言い方でシングルロックとも言うよ。
シングルロックの加工方法は、パイプ状になった鉄の金具に
ワイヤの先端を差し込み、圧着部を回しながら叩いていくんだ。
これもソケット加工と同じように時間と手間もかかるけど、加工効率は高いよ。

 

玉掛け作業で一般的に使われている
アイ圧縮止め(ロック止め)は95%と加工効率が出ているね。
でもここで注意してもらいたいんだけど、
アイ圧縮止め(ロック止め)も、編み込んで作られるアイスプライスも
職人さんの手で作られるんだ。

作ってくれる職人さんの技量にもよってくるので、100%この加工効率です!とは言い切れないんだ。
だいたいこれくらいと思って参考にしてくれよ。

 

加工効率80~85%のクリップ止めと、65~70%のコッター止めに関しては
使う現場での取り付けになってくるから、加工がちゃんとできていないものだと加工効率が50%以下になるんだ。
ということは強度の割合が半分以下になるということだよね。
これだと事故につながる可能性も出てくるよ。
だからしっかりと取り付け方法を確認してくれよな。

ワイヤの加工効率の説明をしたけど、君たちわかってくれたかい?
色々な加工方法があるけど、それぞれ、加工部の強度の割合は違ってくるんだ。
ワイヤの加工方法と一緒に加工効率も覚えててくれよな。

 

この暑い季節、食べたくなるのがスイカだよね。
スイカも水の分量によって、おいしいものとそうでないものができるらしいんだ。
もともとはアフリカの砂漠地帯が原産という説もあって、あんまり水はいらないんだって。
だから、水のやりすぎはよくないし、かといって、

この暑い季節にそのまま放置していたらカラカラに乾燥してしまうよ。
だから水分調整をちゃんとしないと、売り物にならないんだ。

 

 

20170828_ミスタTイラスト

こんな風にスイカも、ワイヤの加工効率と同じで、
作り方次第で、(スイカの場合は育て方次第で)出来上がりに差がててくるよ。
あと、作る人の力量によっても差がでてくるしね。

 

まだまだ残暑が続く季節、スイカを食べてみんなで乗り切ろうじゃないか!

 

ちなみに加工効率の表を載せたけど、
さっき説明したように、加工を行う職人さんの技量にもよるので
メーカー別で見ると、記載の数値が少し違ったりするよ。
だからあくまでも、目安としてみてくれよな。

 

君たち、今日も一日ご安全に!!

 

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