
ベルトスリングの総点検!~年末年始無災害運動~
2025年12月1日から「年末年始無災害運動」が始まっているよ!
期間は2026年1月15日までで、働く人たちが年末年始を無事故で過ごし、
明るい新年を迎えることができるようにっていう取り組みなんだ。
今年のスローガンは 「「年末」感謝の総点検 「年始」も笑顔で 無事故の発進」 だよ。
年末年始のこの時期は、いつもと違って慣れていないことをしたり、長期休みに向けてバタバタしちゃうよね。
そんな慌ただしい時期だからこそ、安全面にはより一層注意して玉掛け作業を実施して欲しいと思っているよ!
★中央労働災害防止協会HP 年末年始無災害運動https://www.jisha.or.jp/campaign/musaigai/index.html
さて、ここから本題に入るよ。
仕事納めも近づいてくる年末のこの時期、今年一年間使ってきた玉掛け用具の総点検を実施しよう!
って人もいるんじゃないかな。
そんな人のために、今回は特にみんなからの質問を受けることが最も多い、
ベルトスリングの点検・廃棄基準を紹介していくよ!
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アイ部(定期点検・日常点検)
以下が認められるものは、廃棄してね。
・織目がわからないほどに毛羽立ちし、たて糸の損傷が認められるもの
・目立った切り傷、擦り傷、引っ掛け傷が認められるもの
・縫糸が切断して、アイの形が保たれていないもの
アイ部の保護布が破損したりしたものはどうしたらいいの?っていう質問を受けたことがあるよ。
法令やガイドラインには載っていないことなんだけど、大洋製器工業では基本的には保護布のみの破損であっても、
本体部(=強度部材)にダメージがある可能性を考えて、廃棄対象としているよ。
- 縫製部(定期点検・日常点検)
・目立った切り傷、擦り傷、引っ掛け傷が認められるもの
・縫糸が切断して、ベルトのはく離が少しでも認められるもの
は、廃棄するよ。
これは①とほとんど同じだね。
- 本体(定期点検・日常点検)
・全幅にわたって織目がわからないほど毛羽立ちし、たて糸の損傷が認められるもの
・幅方向に幅1/10、または厚さ方向に厚さの1/5に相当する切り傷、擦り傷、引っ掛け傷などが認められるもの
・縫糸が切断して、幅以上の長さにわたって、はく離しているもの
繊維スリング全般に言えることなんだけど、他の玉掛け用具と比較して点検・廃棄基準に数値的な指標が少ないんだ。ただ、この本体部の傷に関しては、数値が入っているから判断しやすいところとなっているよ。
- シグナルライン(定期点検・日常点検)
・摩耗、傷によって、アイ・縫製部・本体のいずれかの部分に、
シグナルライン(使用限界標示)が著しく露出または消失しているもの
これは分かりやすいね!上の写真のようにシグナルラインが見えていたら廃棄するんだ。
ただ、メーカーによって設定が無い場合やラインの色が様々だから、使用する前に確認しておいてくれよな。
- その他・外観異常(定期点検・日常点検)
熱や薬品などによる著しい変色、着色、溶融、溶解などの異常があったら廃棄するよ。
汚れが酷くて今挙げた項目が確認できない!ってときは、中性洗剤で洗ってキレイにしてから確認してね。
- 使用期間(定期点検)
ベルトスリングは、使用開始日から屋内で使用する場合は7年、常時屋外で使用する場合は3年と
使用期間がJIS規格(JIS B 8818)で定められているんだ。
この期間を過ぎているものは、必ず廃棄してくれよ。
これは繊維スリングの材質の特徴として、見た目に異常が無くても、
紫外線などが原因の目に見えない劣化が進んでいるからなんだ。
繊維スリング特有の点検項目であり、重要な項目だから、必ず使用開始日を把握出来るよう管理してくれよな!
今回紹介した点検時に使える「定期点検チェックシート」を用意しているよ!
https://www.taiyoseiki.co.jp/download/
これには、さっき言ってた「使用開始日」を記入する欄もあるから、管理するのにも最適だよ!
もちろん!無料だから、まだ使ってないって人は是非使ってみてね。
以上がベルトスリングの点検・廃棄基準になるよ。
今年のうちに総点検を実施して、来年は新しい気持ちで安全に玉掛け作業をスタートしよう!
ちなみに今日は、「アルバムの日」でもあるんだ。
アルバムの整理が、「いつか、いつか」と後回しにされることがないよう、1年の最後の12月の5日(いつか)になっているみたいだよ。
いつかいつかで先延ばしにしてアルバムを整理しないでいると、大切な思い出がなくなってしまうこともあるよね。
ベルトスリングの点検の管理もしっかりしておかないと、埋もれてしまったり実施出来なかったり、いつの間にか使用期間を過ぎてしまっていたりするから、気を付けてくれよな。
今日も一日ご安全に!














