白黒

今年も始まったね!ブラックフライデー!

もともとはアメリカで感謝祭(11月の第四木曜日)の翌日から開始される在庫一掃セールが始まりらしいんだけど、
10年程前に日本でも開催されるようになって、
今ではこの時期になるといろんなところでブラックフライデーを目にすることが多くなったよね。

 

みんなは今年のブラックフライデーでなにか狙っているものはあるかい?
ほんとにいろんなものがセール対象になってるから、
なにかしら買わないと損した気分になってしまうのは僕だけかな?
ちなみに僕は、かなり古くなった炊飯器を使ってるから、今年のブラックフライデーで買い替えを検討中だよ!

さて、ここから本題に入るよ。

大洋製器工業では玉掛け作業の安全講習会を実施することがあるんだけど、
そこでよく質問されることがあるから紹介したいと思うよ。

 

「捻込タイプのシャックルの取り付け時に、
ピンをいったん締めきったあと半周分ほどネジを緩める(半戻し)ように教わったが、正しいのか?」

 

玉掛け作業をしているきみたちも聞いたことがあるかもしれないね。

ベテランから教えられたという声が多いように思うんだけど、
まず、ピンをいったん締めきったあとにどうしてネジを緩める必要があるのかというと、
締めきった状態でシャックルを使用すると、
使用後にネジが緩まなくなって取り外すことができないことがあるから、という理由だったよ。

それを防ぐために、あらかじめネジを緩めて使用するということが言われているみたいなんだ。

捻込シャックル

 

実は捻込シャックルを使用する時のネジの締め具合については、
玉掛け技能講習等でも教えていないことが多くて、
法令等によって決まりがあるわけでもないんだ。

ただ、大洋製器工業も含めて、各シャックルメーカーでは使用上の注意点として
「シャックルを使用される前には、必ずネジ又はナットが締めきった状態であることを確認の上使用してください」
とカタログ等に記載しているよ。

 

その理由としては、ネジを緩めた状態で使用することで、
最悪の場合玉掛け作業中にピンが外れてしまうというリスクがあるからだよ。

「ネジが緩まなくなって取り外すことが出来なくなるリスク」より、
「ピンが外れて事故につながるリスク」のほうを回避すべき、
というのが各シャックルメーカーの共通の思いなんだ。

玉掛け作業時の決まりやルールは、今回のように法令等で明確に定まっていないことから、
白黒ついていない、グレーな状態のままなことがあるんだけど、
判断に迷った時には必ず「安全第一」という言葉を思い出して作業するよう心掛けてくれよな!

事故を起こさないために、捻込タイプのシャックルはネジを締めきった状態で使用するようにお願いしておくよ。

 

ブラックフライデーで炊飯器を検討してるってことを食に対する意識の高い人に話して、
なにかいい炊飯器を知らないか聞いてみたんだけど、
その人は「・・・そもそも、うちには炊飯器はない。
うまい銀シャリを食べようと思ったら土鍋に限るのだ。
文明に頼ってばかりだと物事の本質を見失うことになるから気をつけるように」と静かに、
それでいて力強く答えてくれたよ。

・・・どうしよう?

 

今日も一日ご安全に!

 

吊り具ブログ 683話 白黒 シャックル