
いよいよ大阪・関西万博もこの三連休で終わりを迎えることになったね。
このブログを読んでいるみんなの中にも万博行ったよ、って人がいるんじゃないかな。
僕は通期パスを買ってたんだけど、当初は人もあまり入ってなかったから、のんびりと涼しくなってから行けばいいやと思って、
9月まではほとんど行ってなかったんだ。
もうわかるよね、そう、涼しくなる前くらいから万博の入場者数はうなぎ登りに増加していって、
入場予約を取ることさえ困難になってしまったんだ。
結局、僕は通期パスを持ってた人にしてはかなり少ないと思われるんだけど、6回しか行けなかったんだ。
しかも!そのうちの4回は夜の入場ときたもんだから、まわりからは「もったいない」とか「もとが取れてない」
という心無い言葉(実際にはもっとヒドイ言葉も・・・)を投げかけられることになってしまったよ。
いやいや、早く言ってよ、こんなに入場自体が難しくなるってことを、と思わないでもなかったけど、
まあ自分の考え方が甘かっただけだからしょうがないよね。
また次回の万博でリベンジすることにするよ。・・・まだ元気な内に近所で開催されたら、だけどね。
さて、ここから本題に入るよ。
今回はその万博会場内で気になった玉掛け用具について、紹介したいと思うよ。
みんなは「フェールセーフ」って言葉を聞いたことはあるかな?
安全を担当している人や、計画を立てる人にとっては聞きなれた言葉かもしれないね。
フェールセーフというのは安全管理上の考え方で、例えばものが故障した場合に、
致命的な結果にならないように安全側に移行するようにあらかじめ工夫をしておく、ということになるよ。
そういった安全管理が、やっぱり万博でも実施されていたよ。
最近は写真を掲載すると問題になることもあるので、僕が実際に万博で見たフェールセーフな展示物を絵に書いてみたよ。
えーと、わかるかな?この絵。
わかるよって言ってもらえたらありがたいんだけど、これはある展示物で石をネックレスのように数珠繋ぎにして、
それを何本も連ねてカーテン上にすることで日除けとして機能している、というものになるよ。
ちょっと絵だけでわかってもらえるか自信がなかったから、もう「フェールセーフ!」って書いちゃってる部分に注目してほしいんだ。
これは、メインのワイヤと石を連結しているサブのワイヤ、だよ。
なにかの不具合で、石がワイヤから外れて落下してしまった場合、石とメインワイヤを連結しているワイヤがあることで
落下を食い止めることが出来るようになっているんだ。
僕はもう職業病(?)で、ワイヤや吊り具を見たら安全性が気になってしょうがないんだけど、
なにかを吊り下げた状態を保つ場合には、実はこれと同じように補助のワイヤやチェーンがついていることが多いよ。
特に、公共インフラや今回の万博みたいな会場なんかでは必ずと言っていいほど実施されているよ。
みんなもテーマパークとか行ったら見てみるといいよ。
シャックルでも同様のフェールセーフな製品があるよね。
これは、例えば高所作業中にシャックルの取り付け・取り外しをする時に、手がすべったりして
高所からピンだけ落としてしまった!危ない!ということを防ぐためにシャックル本体とピンがワイヤで連結されているんだよ。
あと、下の製品はワイヤこそないけど、ある秘密の製造方法で本体とピンが離れないようになっているシャックルで、
これもフェールセーフな製品と言えるね。
どちらも特に高所の作業で好んで使用されているシャックルだから、知らなかった人は参考にしてほしいよ。
今回はもうすぐ閉会の万博に絡めた内容にしたんだけど、万博が終わることが寂しい、悲しいって人もけっこういるみたいだよね。
僕も秋の空気も相まって「悲しみよこんにちは」状態になってるよ。
今日も一日ご安全に!