ワイヤロープの心綱 繊維心と鋼心の違い

みんな「繊維心」や「鋼心」って聞いたことあるかい?

これらはワイヤロープの「心綱」の種類を指しているんだ。今回は、その「心綱」について話していくよ。

 

心綱(芯綱)

まず、ワイヤロープの心綱とは、ロープの中心に入っているものだよ。「心材」と言われることもあるね。

この心綱の種類によって、ワイヤロープの特性が異なるんだ。

ワイヤロープの構成

 

これから心綱の種類を紹介するんだけれど、その前に1つだけ!

もし、心綱がはみ出して見えてしまっているワイヤロープがあったら、それは廃棄してくれよな!

心綱が見えているワイヤロープは、型崩れを起こし強度が大きく低下していて危険だからだよ。

 

心綱の種類

話を戻して心綱の種類を紹介していくね。

心綱の種類は大きく分けて「繊維心」と「鋼心」の2つあるんだ。

 

繊維心(繊維芯)

繊維心はFC (Fibre Core)と表されて、一般的な玉掛けワイヤロープで主に使用されているよ。

 

繊維心は、鋼心に比べて

①ロープの柔軟性に優れている。

②ロープに加わる衝撃や振動を吸収する。

③ロープグリースを含みやすい(特に天然繊維)。

④ロープの質量が小さい。

などの特長があるよ。

 

この「繊維心」も更に、「天然繊維心」と、耐食性に優れている「合成繊維心」に分けられるんだ。

「麻心(麻芯)」って聞いたことあるかな?

麻心は、HC(Hemp Core)で表されて、名前の通り麻(サイザル麻やジュート麻など)で作られた心で「天然繊維心」に分類されるよ。

合成繊維心は、ポリプロピレンなどを指しているよ。

 

鋼心(鋼芯)

鋼心は、主にクレーン用のワイヤロープなどに使用されているよ。

 

鋼心は繊維心に比べて

①ロープの強度が大きい。

②横圧に強く、ロープがつぶれにくい。

③ロープの伸びもロープ径の摩耗も少ない。

④ロープの耐熱性が優れている。

などの特長があるんだ。

 

この鋼心も更に、「ロープ心(IWRC、CFRC)」 と 「ストランド心(IWSC)」 に分けられて

柔軟性の良い「ロープ心(IWRC)」が最も多く使用されているよ!

「ストランド心」は柔軟性に乏しいことから、橋梁用など特殊な用途に用いられるよ。

 

なんとなく、それぞれの違いが分かってくれたかな?

ちなみに「心」の漢字なんだけれど、JIS G 3525(2013)に合わせて

今回は「心」をメインで使っているよ。

 

ところで、9月に入ったね。9月といえば秋。秋といえばサンマだよね。

今年のサンマは、大きいうえにプリプリに太っていて美味しいそうだよ!

さらに漁獲量も多くて、値段も去年の半額くらいみたい。

ここ数年はサンマが高いってニュースが続いていたから嬉しいね。

塩焼きにして、大根おろしとすだちを添えて、、、想像しただけで幸せな気分だよ。

今日の晩ごはんはサンマで決まりだね!

サンマを七輪で焼くミスターT

今日も一日ご安全に!