年末年始無災害運動~経路の安全確認~

君たち、突然だけれど12月3日は何の日か知ってるかい?実は、「カレンダーの日」なんだ。

太陽暦の採用によって明治5年12月3日(旧暦)が、明治6年1月1日(新暦)となったことから

カレンダーの業界団体が昭和63年に制定したんだって!

太陽暦っていうのは、地球が太陽を1周する時間を基準にしている暦のことで

この改暦は、太陽暦を採用していた諸外国と外交上で足並みを揃えるためだったみたい。

明日のカレンダーの日は土曜日だし、来年のカレンダーを買いに行こうかな!

 

さて、ここから本題に入るよ。

今日は12月に入ったということで、

中央労働災害防止協会が2022年12月1日から2023年1月15日まで実施している「年末年始無災害運動」を紹介するよ!

これは働く人たちが年末年始を無事故で過ごし、明るい新年を迎えることができるようにっていう取り組みなんだ。

今年のスローガンは 「待ってます 元気なあなた 明るく迎える年末年始」 だよ。

 

年末年始の時期は、いつもと違って慣れてないことをしたり長期休みに向けてバタバタしちゃうよね。

例えば、大掃除とか!

君たちが作業しているところでも、大掃除のために

いろんな荷物を移動させることが多くなるんじゃないかい?

 

そんな動かす物が増える時期だから気を付けてほしいことは、

「通路や出入り口、階段などに物を置かない」ってことだよ!

大げさだと思うかもしれないけれど、通路の安全が確保されていないと

転倒、衝突などの災害に繋がってしまう可能性があるんだ。

 

玉掛け作業の安全に係るガイドライン」にも、「運搬経路を含む作業範囲内の状況を確認し、

必要な場合は障害物を除去するなどする」って定められているよね。

 

運搬経路に障害物があると、吊り荷を必要以上に高く吊り上げないといけない場合や

それを除去するため吊り荷の下に入ってしまうことに繋がってしまうよ。

また障害物によって、荷物を移動させる経路が狭くなり

荷物と壁の間に労働者が挟まってしまうっていう事も考えられるよね。

実際に、運搬経路の障害物を除去しようとして事故が発生してしまった例もあるよ。

 

事故事例を2つ紹介するね。

事例①

天井クレーンを使用して荷を運搬していたところ、荷を下ろす場所に物が落ちていたんだ。

クレーンの操縦者Aは、もう降ろす位置まで来た時に何か落ちていることに気が付いたので、

近くにいた作業員Bに落ちているものを拾ってもらうように頼んだよ。

頼まれた作業員Bが吊り荷の真下の物を拾い、荷の下から出ようとしたとき、

吊り荷が玉掛け用繊維ベルトから抜け落ち、作業員Bに落下した。

事故事例①

 

 

事例②

コンパネ(コンクリートパネル)の山にトラッククレーンを横付けし、積み込む作業を行っていたよ。

コンパネの反対側の側面には、角材などが山積みされていたため玉掛け作業の邪魔になって

コンパネの下に吊りチェーンを通せなかったんだ。

作業者はチェーンを通すため、コンパネを固縛してあった番線に吊りチェーンのフックをかけて50㎝ほど吊り上げ

コンパネの下に潜り込んだ時、番線が荷重に耐えれず切断し、コンパネが作業者に落下した。

事故事例②

 

両方とも、玉掛け作業範囲内に障害物があったことから、起きてしまった事故だよね。

だから、障害になりそうなところには物を置かないってことを意識してくれよな。

 

もちろん玉掛け作業以外の作業や、プライベートでも一緒だよ。

通路や出入り口、階段に物が放置されていたら邪魔だし危ないよね。

もし自分が邪魔なところに物を置いていて、それに他の人が足の小指をぶつけたりなんかしたら、、、

たぶん一生恨まれちゃうよ。

 

恨まれないためにも、大掃除や整理整頓で物を動かすとき

ここに置いても危なくないかなって考えて置いてくれよな!

 

今日は年末年始無災害運動について紹介したよ!

君たち、今日も一日ご安全に!

カレンダーを悩むミスターT

 

去年の無災害運動のブログをチェックする ⇒ 「年末年始も無災害運動~玉掛け作業で脚立は使わないで~