ちょっとブレイク 熱中症に気をつけて!

君たち三連休はどこかに出かけたかな?
僕はクーラーをかけて家の中で涼んでいたよ。
え?海の日なのに家でゴロゴロしてたのかって?
これでも昔は、こんがり焼けた肌と波が似合う海の男だったんだけどね。
水着の女の子たちにキャーキャー言われながら波にのる僕の姿・・・。
ボディビルダーみたいに6つに割れた腹筋・・・。
白く泡立つ波の間に消える後ろ姿・・・。
・・・。
ごめんよ。君たちは気づいていると思うけど、クーラーをかけて涼んでいた話から後は全て妄想だからね。
もう一度涼しい部屋で頭を冷やしてこようかな。

さて、ここから本題に入るよ。
毎日暑い日が続いているけど、君たちは熱中症にならないよう気を付けているかい?
実は7月は環境省が行っている「熱中症予防強化月間」なんだ。
そして去年に引き続き、今年も8月31日まで延長されるよ。
これから本格的に暑くなっていく季節、屋外で玉掛け作業をしている君たちは特に気を付けないといけないね。
このグラフを見てくれ

グラフ

(出典:厚生労働省)

これは職場における熱中症による死傷者数の推移を表したグラフだよ。
平成29年と平成30年を比べると、熱中症による死傷者数も死亡者数も2倍以上に増えてしまっているのがわかるよね。
毎年、この季節になると「熱中症に気を付けて!」といったことはよく言われるのに結果としては悪くなってしまっているんだ。
君たちも他人事だと思わないで、しっかりと考えてくれよ。

そもそも熱中症になる原因は、体に溜まった熱が外に出せなくなることから起こるんだ。
人間の体は熱を溜め込むと、それを外に出そうとして汗をかくよ。
そのときに発生する気化熱によって体を冷やしているんだけど、周りが暑すぎたり、通気性の悪い服を着ていると、熱が外に出られなくて体の中に溜まってしまうんだ。
症状としては、めまいや吐き気がしたり、ひどいものだと痙攣や失神を起こしたりもするよ。
呼びかけに答えない場合や意識が無い場合は、すぐに病院に行って診てもらうようにしないといけないよ。
少しくらい無理しても大丈夫だろっていう気持ちが、危険に繋がることもあるからね。

対策としては、定期的に水分や塩分をとって、涼しいところで休憩するようにしてくれよな。
そして少しでも気分が悪そうな仲間がいたら、声をかけてあげてくれよ。
一緒に働く仲間同士、交代で休憩を取りながら安全に玉掛け作業をしようじゃないか。

今日は熱中症の危険について説明してきたよ。
室内でも熱中症になることがあるから、外に出ないよっていう君たちも、クーラーや扇風機を上手く使って、この夏を乗り切ってくれよ。
最近は性能のいいクーラーも出ていて、人がいる場所を感知して涼しい風を出してくれたりするよね。
僕が子供の頃はそんなハイテクなものはまだなくて、扇風機の風を自分で追いかけていたよ。
そして回る羽に向かって「ワレワレハウチュウジンダ・・・。」とか言ってみたり。
僕にもかわいらしい子供時代があったんだよ。
たまには子供の頃を思い出して、またやってみようかな。

20190716_イラスト

でもきっと扇風機も困ってしまって、哀愁という風しか吹かせてくれないだろうからやめておくよ。

君たち、今日も一日ご安全に!