シャックルに複数のスリングを掛けるときはどうしたらいいの?

今日7月3日が何の日か知ってるかい?
大阪のシンボルである「通天閣の日」なんだよ。
ビリケンさんの足の裏を触って
新世界で串カツを食べるのもいいよね。
串カツにも色々種類があるけど
僕がオススメするのは紅ショウガだよ。
暑い日にビールを飲みながら
串カツを食べる。
うん。最高だね!

さて、ここから本題に入るよ。
前回、シャックルの選定方法として
使用荷重はちゃんと守って欲しいという話をしたね。
今回もシャックルの選定方法で
問い合わせがあったから紹介するよ。

「1個のシャックルに複数のスリングを掛けても大丈夫ですか?」
という問い合わせが入ったんだ。

以前、シャックルの種類を紹介した際にも
同じ内容のことを書いたんだけど、
今回は、切り口を変えて説明してみようと思うんだ。
気になる人はここからチェックしてみてくれよ。

まず、1個のシャックルに複数のスリングを
掛けること自体は問題ないよ。
ただ、使うシャックルに注意してもらいたいんだ。

シャックルの形には大きく分けて
ストレート型とバウ型があるよ。

ストバウ_比較

この形から見てもわかるように
シャックルのふところ部分が大きくなっているよね。
いかにもスリングがたくさん掛けられそうだろ。
今回のように複数のスリングを掛けるときは、
バウ型を使うことをオススメするよ。

ではどうしてストレート型だと
ダメなのかというと
ふところが狭くて、スリング同士が重なってしまう
可能性があるんだ。

シャックル見比べ

そうなると、スリング同士が摩擦で擦れたり、
潰れたりして、損傷の原因となるんだ。

hikaku_イラスト

他にも、荷重が均等にかからなかったりして
危険な吊り方をしてしまう可能性もあるよ。
あと、シャックル自体の特徴として
JISシャックルのストレートシャックルと
バウシャックルを比べると、
本体径がバウシャックルの方が
大きく作られていて、スリングを掛けた時に
持ちがよくなるんだ。

だから複数のスリングを掛けるときはバウ型を使ってくれよ。

ちなみにバウ型のシャックルは、
その形からオタフクシャックルと
呼ばれたりするよ。
よく見ると僕の顔の形に似ているよね。
ストレート型もバウ型もそれぞれ
需要があるように、僕みたいな
オタフク型の顔が好き!っていう
女性もきっといると思うんだ。
・・・うん。
きっとどこかにいると思うんだ・・・!

イラスト_20170703

ちなみに複数のスリングを使うときにバウ型を使うのは
ワイヤスリングでも繊維スリングでも同じことだよ。

君たち、今日も一日ご安全に!!