
海上コンテナ輸送などの安全を支える大洋製器工業の「固縛金物」。
なかでも大洋製器工業のツイストロックはコンテナ固縛金物のISO規格制定に影響を与えた自信作です。大洋製器工業の高品質な固縛金物によって、コンテナ海上輸送上の事故ロスを徹底的に低減しています。
この金物を扱う固縛金物総合メーカーとしては日本だけにとどまらずアジア圏でオンリーワン企業です。
コンテナ荷役作業の安全性とコンテナの流失事故の撲滅。この2つの大きな課題の解決に向けて全力を傾けて開発されたのが「フルオート式ツイストロック」です。

その他の固縛金物
製品の一つひとつの開発、製造に関する技術だけが大洋製器工業の特長ではありません。それらをトータルに組み合わせて提案する能力も持っています。
また固縛金物メーカーという分野では、造船業、海運業、港湾業のなかで非常に狭いニッチな部分を受け持っています。実際に扱っている金物もコンテナ船本体と比べて非常に小さく、コンテナのすき間に挟まっている文字どおり「ニッチ」な部品です。
しかし大洋製器工業のこれらの製品無くしては、コンテナ船はコンテナを運ぶこともできないのです。事故の無い安全なコンテナ輸送を実現するには、全体のあらゆる条件を見極めたうえで、お客様のニーズに沿ったもの、目的に合ったものを供給していくことが基本になります。そのために、どうやってお客様のニーズを追求するのかが私たちの仕事の手法になります。

乗用車やトラックを搭載して日本近海を航行するフェリーにも大洋製器工業の製品が多く使用されています。
船体の揺れから車や積荷を守るための固縛用金物やベルト類。私たちは旅客の安全や物流の最前線を支えています。
1960〜1980年代。ロック、アンロックが手動式の第1世代ツイストロックを使っていたコンテナ荷役の現場では、様々な問題点が指摘されていました。
ひとつは、作業員がコンテナルーフに上ってツイストロックを着脱する高所作業の危険性で、3段積みにもなると高さ約8mにもなり、雨天や強風時には危険性が高まります。さらに、コンテナ上の作業員が下から投げ上げられた重さ10kg前後のツイストロックを受け損ねて、コンテナを損傷するというケースも目立っていました。
最大の問題は、第1世代ツイストロックにはロックレバー解除方向に左右両タイプのものが存在しており、上下逆に取り付けてしまった場合、ロック状態かアンロック状態か見分けがつかなくなり、航海途中に荒天に見舞われコンテナの流失事故を招くことも起こっていました。
そこで登場したのが、大洋製器工業が世界に先駆けて開発したセミオート式ツイストロック「NA-7型」です。
1980年代中頃、大洋製器工業はツイストロックの販路を開拓するにあたって新規参入の大きな壁に阻まれていました。そのためにも従来の製品には無い独創性が求められていたのです。大洋製器工業が開発したセミオート式ツイストロックの特徴は、本船にコンテナを積み込む前に岸壁側でコンテナの下部に取り付けることによって、コンテナルーフ上での作業が一切不要となること、また、ロックが自動的にかつ確実に行えるなど数多くの利点を持っていました。
さらに、こうした安全性の向上と同時に、荷役作業の効率化が図れるといった点でも船会社から大いに歓迎されました。こうして、セミオート式ツイストロックは世界の荷役システムを変えることになったのです。
セミオート式ツイストロックが世界標準として普及するなか、コンテナ船の世界では大型化、超大型化が加速していました。ここで問題となってきたのはツイストロックの解除作業です。例えば8段積みの場合、作業員が一番上のコンテナのツイストロックを解除するには、重さ8kg以上、長さ15mものツイストロック解除棒を使わなくてはなりません。
このロッドを使って何百個ものツイストロックを解除するのは、ベテラン作業員でもかなりの労力を要します。雨天や強風時などには危険性も高まります。コンテナ船の停泊時間を少しでも短縮したい船会社にとっては、さらなる安全性と荷役効率が図れる新たなツイストロックの登場が望まれることとなりました。
コンテナ同士をがっちりと固定し、コンテナ流失を防ぐのが「ツイストロック(N-1/NA-7/FA-8)」です。
2000年代になると、船会社には荷役効率を図るため、ロック確認作業の削減やアンロック作業そのものを無くしたいというニーズが出てきました。荷役作業員からも「オンデッキの積み段数が6段以上になるとロック解除が危険」「ロック解除のハンドルの破損が多い」「ツイストロックの軽量化を図ってほしい」「間違った取り付けができない構造にしてほしい」といった声が上がっていました。
こうしたニーズを受けて、大洋製器工業は新しいツイストロックの開発にあたりました。約3年の開発期間を経て2006年夏に完成したのが、フルオート式ツイストロック「FA-8型」でした。
その特徴は、クレーン操作だけで自動ロック、アンロックが可能なフルオート仕様となっていること。ハンドルを無くすことで部品の損傷軽減と軽量化を図ったこと。また、作業員が片手で取り付け、取り外しができること。
セミオート式ツイストロックに比べて、あらゆる点で作業の安全性と効率化が図れる大洋製器工業のフルオート式ツイストロックは、現在、川崎汽船㈱様の欧州航路コンテナ船で全く問題なく使用され、その有効性が実証されています。模様眺めをしていた世界の船会社が今、大洋製器工業のフルオート式ツイストロックに大きく注目し出したのです。
コンテナ積載計算ソフトウェアは「AutoLASH」です。

ヒントは身近にあるドアノブだった
The familiar doorknob is the origin of our confidence of unequaled service.
LS事業部 部長 久保 和信(kubo kazunobu)
当時、営業先の川崎汽船㈱様から「売り込みに来るなら新しいものを持って来なさい」と言われたのがきっかけで、セミオート式ツイストロックの開発に臨みました。その頃、冬季の北米航路ではどの船会社もコンテナの流失事故に悩んでいました。港で荷役作業員がコンテナをロックしても、本船上で乗組員が勘違いして解除してしまっている。ここにビジネスチャンスがありました。
誰がどんな風に扱っても確実にロックできるもの!それがセミオートだったのです。開発のヒントになったのはドアのノブ。開ける時は手動で、閉まる時は自動。商品化まで丸3年かかりましたが、世界初のセミオート式ロックが世に出て流失事故もピタッと止まりました。
コンテナ積載数は10年ごとに倍々ゲームで伸びて、現在は8000TEUクラス以上も。荷役作業の安全性と効率化をめざす船会社のニーズに応えて開発したのが、今回のフルオート式ツイストロック。2006年の販売開始以来、川崎汽船㈱様で御使用頂いていますが、全くの無事故。当社の自信作です!